某動画にて、「黒い砂利系の低床は、鉄分を多く含み、それが溶け出し、黒点病やエビの生育に悪影響がある」とのことで、検証してみました。
まず、現在使用しているプラチナソイル、溶岩砂(富士砂)、10年位前に買った、多分シンセーのブラックホールを使用。
詳細は動画参照。
本製品は、通常のマグネットでも反応(くっつく)しますが、プラチナソイル、溶岩砂も同様に反応します。(使ったお皿が小さくて、きちんと磁石が接触していなかったかもしれません)
一方で、ネオジム磁石を使うと、本製品、プラチナソイル、溶岩砂、全てがくっつきます。
そうすると、黒色の土、石は、鉄分を多く含んでいる可能性が極めて高く、黒色のソイルを筆頭に、世の中で広く使用されている、これら黒色系の底床を使うと、病気があちこちで大発生することになります。
多すぎる鉄分の含有は問題かもしれませんが、砂利・ソイルに含まれる程度のものは、無視してよいレベルであると思われます。
そもそも、天然の砂利は、地殻変動 → 岩盤露出 → 河川または海洋に流出 → 自然環境下で摩耗というプロセスを経るので、長期間、自然の雨風、川、海に晒されており、これが水槽に入れた瞬間、数カ月で含有成分が一気に溶け出すなどあり得ません。岩石を破砕して作る砂利は別でしょうが、本製品は角が摩耗しており、天然砂利と考えられます。
水槽に入れる前の水と、本製品使用後3日目の水を簡易試薬紙で調べましたが、pHがわずかにアルカリ化した以外、GH・KHともに有意な差は認められませんでした。
また、かなり古い口コミに「着色している」との記載がありますが、割ってみたところ、中まで同じ色で、着色されている形跡は見られませんでした。
謎なのは、動画で紹介した黒い砂利で、こちらは磁石に全く反応しません。
charm本店の購入歴は、1年位で消えるため詳細不明ですが、多分、シンセーのブラックホールだったかと思います。
店員さんに断りの上、実店舗でも試させてもらいましたが、現在売られているブラックホールは、もろに磁石に反応します。
鉄分をどうしても避けたい場合、カミハタのやさしい玉砂利(こちらは磁石に全く反応しない)を使えばよいと思いますが、あちらは白や黄土色の砂利が混じってますので、黒だけにしたいなら選別が必要です。