腰を痛めて、杖に頼って生活せざるを得ない時期があり、理想の杖についていろいろ考えてきました。
これは、暗いところではLEDのライトがつく、ということで、「まさにこういうのを求めていた」と思って、買ってみました。
というのは、痛みに耐えて杖にすがって歩いていた時、夜の時間帯に、自転車に乗った子供などが平気ですれすれのところまで近づいてきて、すれ違いざまにぶつかったりするので、怖くて、「ここに杖があるよ、と知らせるライトみたいなものがついていたらいいのに」と思っていたからです。
でも、届いたものを見たら、少しだけ理想とは違っていました。
まず、ゴム先端のグリップ力がイマイチというのか、丸っこくなっていて、他社のゴムチップのような圧がかかると地面に密着するような形状であったり、靴底やタイヤのようなシャープな溝の刻みといったデザインが、乏しい、ということです。
それから、サイズは合っているはずなのに、杖のシャフトがうまく奥まで刺さりません。ゴムの質に伸縮力が足りないのか、ゴムの分厚さが固さを生んでいるのか、逆に柔らか過ぎるのか、わかりませんが、どうも内側に段になってバリが飛び出ているところがあるような感じもあり、内側を少し削ってみたり、潤滑油としてオイルを少し塗ってみたり、何度も体重をかけて押してみたりしても、最後まできちんと入ったスコンとした手応えがなく、なんとなくグラつきを感じました。
それと、最初から仕込んであったボタン電池の絶縁体としてあらかじめ挟んであるシートは、引っ張っても抜けず、マイクロドライバーを使って3つの極小ネジをゆるめて先端部分をはずさないとダメでした。
でも、もしもただ引っ張るだけで絶縁体が抜けたとしても、マイクロドライバーを持っていない人は、たとえば電池切れになった時に電池交換もできないわけですし、マイクロネジとマイクロドライバーのことを知らなかったら、この商品は使えない、ってことになりますよね。
その説明はありませんでした。
で、肝心のLEDライトですが、暗いところでも、ゴムチップの先端のどこを、どういう角度で、どの程度の衝撃力や動きで地面につくかによって、たまに弱々しく短時間点灯する、という具合で、もしかしたら、もっと真っ暗なところだったらしっかりと点灯するのかな、と思いました。
今度、実際に実地で使って確かめてみよう、と思います。