1978年に公開された当時、私は十代だった。その後、最初にTV放映された時にはVHSのビデオテープに
録画したのを憶えている。確か当時VHSの120分テープが五千円もした時代だ。最長で120分でそれ以上長い
テープも存在しなかったので2時間以上の映画は3倍モードで泣く泣く録画していた。
TV放映の最初の日本語吹替えはサンディー(オリビア)を桜田淳子が、ダニー(トラボルタ)を野口五郎が
アフレコを担当した。日本語吹替えは(戸田恵子&鈴置洋孝)版もあるが自分は(桜田淳子&野口五郎)版の
吹き替え版が一番好きだ。DVDソフト版はまた別の人(「らんま1/2」で天道かすみの声をやってた人)だが、
最初に見た吹替えが一番印象に残るせいだろう。まあ日本語翻訳した人のセンスによってまた違ってくるので
何とも言えないが、例えばアメリカンジョークをダイレクトに日本語に翻訳しても意味が通じず日本人が
笑わないのと一緒で翻訳者のニュアンスの受け取り方と表現力の幅次第なんだが。
勿論、字幕版も見ているが吹替え版の方が気楽に楽しめるので、何度も見ているのは吹替え版の方だ。
そんな訳でオリビアのアフレコは桜田淳子の声の方が好みである、デビュー当時からのファンなので。
その後はDVDにも録画したり、この40年近くの間に一体何度グリースを見た事であろうか。
このDVDが映像特典付きのスペシャル・エディションで価格が安かった事もあって思わず買ってしまった。
今までは本編映像は何回も見ても特典映像は見た事が無かったので、個人的にはそれだけでも価値があった。
映画全編に使われている楽曲も全部好きだ。オールディーズの名曲も古き良きアメリカって感じで良いし、
アップテンポな曲もロックナンバーも何年経っても名曲は色あせる事がない。
ミュージカル映画なんて元々余り見た事なかったし興味もなかったが、私が見た数少ないミュージカル映画で
この映画だけは別だと言える中のお気に入りの1本である。
この映画以前はカントリーソング歌手としてのオリビア・ニュートン・ジョンは勿論好きであったし、
楽曲も沢山聴いているファンの一人だったが、女優としてのオリビア・ニュートン・ジョンのファンは
この映画から始まった。