映画「無法松」の舞台となった小倉で暮らす小生は67歳。日々の楽しみは、晩酌時の酒にこだわること。家内の顔色をうかがいつつなので量よりも、味だ。その日の気分と家内の手料理の品々にあわせて、日本酒、ワイン、ウイスキー、泡盛、老酒などから選択。今回購入した「十四代 本丸 秘伝玉返し」は、初めての体験。なじみのそば屋で、別名の「十四代」を時折味わっていたが、今回のそれは、味の品位が極上だった。家内にもすすめると、珍しく気にいったようで、杯を重ねた。やがて頬をピンク色に染めた妻の風情を見やって、老生も体内に燃えるものを感じとり、その晩共々に歓びを味わったしだい。「ぎゃらりー・風人の杜」にて記す