靴に使っています。染色・着色するというよりも、車のスリ傷補修剤のように凹凸をコーティングするという感じ。使い方も簡単です。パテではないので深い傷を埋めることは出来ませんが、サンドペーパーで無理しない程度に均してから塗ればかなり目立たなくなります。超細目サンドペーパーで下準備をすると美しく仕上がります。黒は簡単で、効果が一番分かります。どんな製品か試したい人はまず黒を購入されるといいと思います。仕上がりがマット(ツヤなし)になるので、最後に靴クリーム(缶入りのポリッシャーではなく、ビン入りのクリーム)でいつもの靴磨きどおり仕上げます。なお、黒であってもコードバンの場合、革の輝度が高いため修理箇所が目立ってしまい、不向きでした。
ブラウン系は色の選択が極めて難しいです。この製品でブラウン系が何種類も発売されていることが、色合わせの難しさを物語っています。混色も難しかったです。仕上げの靴クリームでぼやかすことを前提に、靴クリームに合わせて選ぶのもいいと思います。また、分かりやすい名前の色を選んでしまうのは危険です。あくまで私の経験上の意見ですが、ブラウンは安っぽい色でした。ダークブラウンはほとんど黒に近く、茶色の深みは出ませんでした。
ご参考までに、英仏ブランドのトラッドなビジネスシューズに多い「ウォールナット」という色には、タバコブラウンかミディアムタバコブラウンが合います。少し赤みがあるウォールナットの場合はエルメスレッドが合います。
東急ハンズの売場には革に塗った全色の色見本が置いてあります。ただし、それを見て選んでもかなり難しいです。
【その後】1ヶ月くらいして靴全体が汚れてくると、塗布して補修した箇所が目立つようになりました。靴磨きをこまめにやらないと、補修する前より逆に不自然になります。摩擦の多い箇所は補修効果も長続きはしませんでした。