近畿圏のスキー場に行くのに、新品状態で使用。雪が降り始め装着。取り付けは、大径や幅のあるタイヤの場合、力を必要とし、女性には大変そう。防水防寒の長めのゴム手袋を用意した方がよい。
慣れない1人だと、何度か乗り降りしてタイヤを転がす必要がありそう。
路面が新雪から圧雪ような状態では、ノーマルタイヤでは滑りそうな状況でも、かなりよくグリップしたが、スタッドレスやチェーンに比べ、面で接地している印象。繊維自体は、シルクのようで、摩擦と吸水性が少なそうで、雪同士の摩擦を利用して、グリップを得ている印象。止まらなければ、タイヤの遠心力で、排水し、グリップできるが、前走車の立ち往生や、駐車場の料金所で停車すると、水を含み、吸水性が落ちる印象。路面が全てシャーベットの部分はグリップしたが、そこは夏タイヤでもいいはず。凍結路面との間に雪やシャーベットが噛むと、布の凹凸が埋まり、排水できず、氷に圧がかからず、グリップなし。ツルツルの布を巻いているような感触。
車がFFのステーションワゴンのため、上り坂では車重の割に、前輪に荷重がかかりにくいこともあるが、登るほどのグリップはなし。バックでは、滑らないが、前向きで下る場合、急斜面のカーブは、相当な低速で走行しないと、後輪の膨らみを前輪の布チェーンで抑えることができず、スピンする危険があると思う。
上りの時は、氷の上に雪やシャーベットがあれば、走行中、常に少し滑っていた。速度を落とせば空転して進まず、速度をあげれば、後輪が流れ、対向車線も全部使いカウンターを当てないと、スピンしそうな状態。
結局、目指す駐車場には行けないうちに両輪分使用不能に。片輪は、黒いサイドのゴムだけでタイヤの軸にぶら下がっているような状態。もう片方は、タイヤ幅全部に渡り、10センチほどの穴が空いていた。装着して、5キロもなく、滑り出してからは数百メートルぐらいしか走っていない。
路面のコンディションによっては、スタッドレスより有利になる場合もあるのかもしれないが、ヨーロッパと違い、日本のように、溶けたり凍ったり、ベチャベチャしていたりというような環境には適さないと思う。
取り付け簡単なので、金属か樹脂チェーンと併用する利点はあると思うが、色々な環境で、チェーンとして信頼するのは危険だと思う。
私は耐久性は妥協できても、安心が欲しかったので、二度と買いたくありません。