和服を着て喫煙するなら、古来からある日本の喫煙具、煙管に限ります。
暑い時期なら、浴衣がぴったりです。通気性がよく、涼しく着られます。
それに、煙管入れ(かます)をさし、ライターではなくマッチで火をつけて。
ここで、浴衣の色や柄をイメージしてください。
浴衣、帯、雪駄、地味な色使いかもしれませんが、意外とカラフルです。
それにあわせる煙管も、地味ながらカラフルな色使いがあいますよね。
この煙管は、地金は黄金色。そこに黒いメッキがされ、ラオは竹の地色に焦がした茶色。
刻みタバコをつめて、赤く燃える火に白い煙。
ファッションとしての煙管という考え方もいいのではないでしょうか。
普通のシガレットと比べて、紙の焦げるくさいにおいも、フィルターなどの吸い殻もでません。
刻みタバコの燃えた灰が残るだけ。
吸い終わったらきちんと掃除をしてあげれば、いつでもおいしくすえます。
掃除が面倒だと感じるなら、煙管の優雅な喫煙スタイルは不向きです。
できることなら、吸い終わった火種を手のひらで転がして次の火をつけるのも避けた方がいいでしょう。
背筋を丸めて火種をコロコロさせるくらいなら、背筋を伸ばして優雅にマッチで火をつけましょう。
優雅な喫煙スタイルなので、吸い込みもゆっくり、静かにすることがポイントです。
勢いよく吸い込むと、火のついた刻みタバコが口の中に入ってしまいます。
日本の”粋”な喫煙スタイルをもう一度見直したい、そう思って始めました。
外出先で吸えば、注目を浴びること必至です。
かなうことなら、刻みタバコは日本産の”小粋”を。
これぞ、日本のタバコスタイル、というものを味わえます。