タンザニアと言えば、「キリマンジャロ」である。香りとスッキリした酸味が特徴の豆で嫌いでは無い。普通は浅煎りから中煎りで、酸味と香りを引き立たせるように焙煎するはずだが、澤井の「タンザニアドライ」はこんがりとフレンチトーストに焼くという。一体どんな味になるのか、興味があって購入してみた。
ほぼ同じ値段の同じく澤井の「マンデリン グレィテスト1」と比較してみた。同じフレンチトーストでアフリカ産とインドネシア産である。
2杯ずつ淹れて、テイスティングをしてみる。香りはタンザニアの方が少し出ている。比較するとタンザニアの方にかすかな酸味を感じて、フルーティに感じる。ただ、2口目以降は味覚が麻痺して、違いは分からなくなる。最初のテイスティングではこれもありかと思った。ただ、慣れてしまうと、えぐ味がすこし気になる。淹れる湯温を85度から90度ぐらいに下げると、えぐ味が消えて、すっきりした飲み味になる。
酸味が嫌いな人には「これもあり」という商品だが、私はやはり酸味と香りのキリマンジャロの方が、いいと思った。まあ、好みの問題である。