てっきり備前焼かと思って注文したら、まるで違う品が届きました。
値段が値段だから難アリの品でも仕方ないとは思っていたが、手触りも風合いもまったく「備前」じゃない。よくよく見れば確かに「磁器」、「黒備前吹き」と書かれている。磁器の備前などあるわけない。「黒備前吹き」と名のつく商品群を見てわかった事は「主に美濃焼」、「釉薬で黒備前に似せた風合いを出そうとしている」(釉薬を使わない事こそが特徴の備前焼に似るはずもない)という事だ。考えてみればこの金額で備前が手に入れられるわけはない。お値段通りの大量生産の型物です。
レビューを見れば、これを備前焼だと信じてしまった方も少なからずおられるようだ。黒備前「吹き」の部分がせめてものヒントだけれど、一般人は「黒備前吹き」なんて知りません。勉強代としてはさほど痛くはない金額だし、お店の対応も丁寧だし、なにより普通の食器として使う分にはまったく問題はないんですが、私的には騙された気分になりました。