一言で言うなら綴じ手帳とシステム手帳の良いとこ取り、といった印象。 リングが無いというのは、要するに限り無くフラットなのだと使ってみて初めて実感した。 左側ページも書きやすく、中身を如何様にも変えられる自由度はリング同様に容易。 リフィルを途中で入れたり外したりするのが難しいかと思えばそんなこともなく、慣れてくるとちょっと微調整して戻す際も左右ともスルッと簡単に穴に吸い込まれる様に差し込めるので、むしろリングを閉じる際リフィルをうっかり挟んでしまうとか、左右なるべく対象になるよう調整しないと閉められ無いとかが無い分こちらの方がやり易いかもしれない。 ちょっとキツキツに入れてしまっても、開く時にバンドがミョーンと伸びて畳むと自然に狭まる等、可動域が広く実は結構無理も効く。 180の斬新さに興味が沸いただけだったのに、そんな訳で思いの外プラスチックのバンドが便利、かつ全体的に軽くなっているとか、他の公式バインダーよりも幅が無い為、携帯の際の収まりがとても良いとか、正直全部が予想以上の使い勝手の良さだった。 システム手帳は重くて嵩張るがプロッターの細身バインダーでは用が足りないという人には凄くお勧めしたい(私がそうだったので) 勿論リフィル数は厳選した方が良い筈なのだが、マンスリー(1年分)とメモ(罫線、ドット、無地で50枚程)なら、ディバイダーやらジップ付きポケットリフィルやらをがっつりセットしても余裕なので、頑張って必要最小限で納めてるというストレスはほぼ無い。 私は１日１ページもしくは１日2ページリフィルの愛用者だが、デイリーは日記のような扱いの為置き手帳、マンスリーは携帯用手帳、と分解して使っている。タイムログ用にもう1冊、他社のリフィルで週間バーチカルも使っているが、3冊並べても机上の圧迫感が減ったのが嬉しい。 この革だから軽いのだろうが、柔らかい性質で傷が付きやすい。また表面に光沢がありツルッとしてる為、付いた傷が馴染みにくく目立つ。知らぬ間にスクラッチや凹み傷が増えてしまうのは使い方に問題があるのかもしれないが、他の革手帳はここまでにはならないので、やはり手帳用としては革が繊細過ぎるかな、と思い評価を１つ下げることにした。それも味だと気にしないとか、本革で軽さや柔らかさを重視ということであれば星5だと思う。