懲りずに凝っているイタリアの赤泡・ランブルスコの老舗「メディチ家」が造ったプロジェクトの白泡なんですね。
おまけにエノロゴ(醸造家)はカルロ・コリーノ!
プラネタ(シチリアのワイナリー)の白が好きな自分にとっては見逃せないアイテム。
ちなみに使用品種はイタリアの白用土着品種の「マルヴァジア」。
…とはいっても、実はこのマルヴァジア種。
余談ですが、この品種はイタリア全土で栽培されているものの、そこはイタリアならでは!
同じマルヴァジア種でも、地域によって呼び名が違ったりと様々な種類があり、栽培地方によってそれぞれ違った特徴があったりします
(北部のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ではマルヴァジア・イストリアーナ種、DOC『フラスカーティ』で有名なイタリア・ラッツィオ州のなどでは、マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア種やマルヴァジア・デル・ラツィオ種。
トスカーナ州でも甘いデザートワインの「ヴィンサント」やキャンティ・クラシコに混合されるマルヴァジア・デル・キャンティ種などなど)。
このワインのDOC『コッリ・ピアチェンティーニ』では、「マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ」種を使用(やはりイタリアの品種であるモスカート種やフランスのミュスカ種に近いマスカットっぽい香りがあったりします)。
色合いは透明感ある、黄色を帯びた明るい麦わら色。泡は弱め。
香りはグラスをまわすと消える程度の還元香。黄色いりんご、カリン、完熟前のマンゴー、白桃の缶詰め、白い土、塩っぽいミネラル。
口に入れると香りのとおり、白桃のコンポートや黄色系果実のやや甘い果実味(でもドライ)。なめらかな酸とオレンジの皮のようなほんのりした苦み。微泡もなめらか。
誰もが美味しいと感じる親しみのある味わいで、酸味が苦手なかたでもゴクゴク飲めそう。
陽だまりでポカポカと日向ぼっこをしているようなやわらかい味。
キンキンに冷やして、昼間のランチに飲むとハマりそう。
たぶんすぐボトル空きますね(笑)
合わせはカルボナーラやクリーム系のタリオリーニ、ポテトサラダや白あんかけ豆腐(気軽なとこでは大手メーカー紀文の「魚河岸揚げ」)、玉ねぎスライスを使ったサラダなんかにピッタリ。