この商品には一般的な殺菌成分である「トリクロサン」に加え「ミコナゾール硝煙酸」という抗真菌剤が配合してある。
化学物質の「情報に過敏な」人たちに言わせれば、環境を破壊し、下水処理場の浄水に使われている微生物を殺してしまうといった問題もあるそうだ。動物実験をした結果、発ガン性が認められた、という人もいる。
そこには憶測や誇張もあるかも知れないが、仮に事実だとしても「起きて当たり前」の話である。
仮にも殺菌剤という毒物である。
殺虫剤がハエやゴキブリだけでなく、蝶やトンボ、蜂やアリにも強力に効くように、殺菌剤も菌、魚類から両生類、爬虫類、鳥類、ほ乳類に、、程度の差こそあれ何らかの影響を与えるのは当然と言える(濃度にもよるけどね)。
という訳で、この商品にも使用上の注意が小さな文字で書かれている。傷、腫れ物、湿しん皮膚炎を悪化させることがある、かぶれたり刺激を感じたらすぐに使用を中止し、専門医の診断を受けること、目に入った時は、、等々。
というわけで、何の危機感も持たずに、安直に使用することは非常に危険である。
では、さらにその反論も書いてみたい。
まず動物実験の話だが、この手の実験をいきなりウサギや豚に行うことは少ない。最初は水槽に入れた小魚に使用してみて、異常が発生しないかどうか、というところから始る。理由は実験費が安く済むから。(笑)
小魚の皮膚に高濃度の養液を塗るのは難しいから、必然的に餌に混ぜたり水槽に薬品を添加して研究する訳で、つまり飲ませたり食わせる訳だ、殺菌剤を!!
それ、異常が出ない方が変でしょ? いや、濃度次第ということもあるけど、小魚に効き目がない殺菌剤って、、。
動物実験で異常があったという研究結果はこのレベルの話が多いので、異常が出たら出たで、どのような実験をして出たのか、注意深く確認して判断すべきと思う。
ちなみに、「ミコナゾール」はそれこそ水虫やタムシ、口内炎の薬として使用されている。真菌による病気は肺や臓器にもあるから、注射や飲み薬としても使われるほど。
だから安全、と思ってはいけない。毒(抗真菌剤)をもって毒(真菌)を制することには変わりなく、ごく稀かも知れないか一定の確率で副作用が生じるはずだ。
だから使用上の注意はよく読んで使いましょう。
私はガンガン使ってますけどね。(笑)