割った薪の皮むき専用の斧として購入しました。小さめの丸太の台の上で左手に薪、右手に斧を持ち、小イスにしゃがむように座り、コツコツと薪の皮を落としてゆく。そんな作業にジャストサイズの柄の長さなんです。これまでは柄の長さが38cmのものを短めに持ち作業していましたが、たまに柄が内股にヒットするのと、日に何十本もの薪を処理するので、やはり専用でジャストサイズが良いなと。予想通りの働きをしてくれました。さて、ここからは実用としてこの斧の購入をご検討の方にアドバイスです。この斧は携帯性を重視した作りになっています。一般的な「斧」としてのイメージより、「斧とナイフとナタをひとつにして携帯性を良くした野山に分け入るときの斧」という感じです。枝払いや焚き火の時の焚きつけ作り、ハンターであれば獣の皮を剥いだり解体したりもするでしょう。また、革ケースが他の斧と違いクサビ部分までカバーしているのもジャケットのポケットやバックに入れたときや腰にぶら下げて携帯するときの配慮でしょう。私も山に入るとき、ナタの代わりにこれを持って行ってみたくなりました。そおいった想定で使用される方か私のように細かい作業をされる方や木彫りのような工芸的な作業をされる方でしたらこのハチェット、おすすめです。ただし、斧として、この柄の短さは特殊な域に入るかと思います。柄が短いトンカチみたいなもんで、強い打撃力を必要とする作業にはあまり向きません。ですから、例えば、薪作りの一環として薪割り斧の他に小型の斧の購入をお考えの方や最初の一本としてお考えの方、携帯しては使わないという方には柄の長さ30~40cm位のものをおすすめします。このサイズでしたら、短く持って細かい作業、長く持って打撃力、さらに両手で持って正確に、と汎用的な使い方ができると思います。ご自分の使用スタイルを想定し熟慮くださいまし。グレンスフォッシュはこの斧を含めると4本目になりますが、作り、美しさ、ともにおすすめです。