林業(切り捨て間伐が主)に従事しているものです。
ふだんクサビを打つのに市販のバールを流用しています。
周りの人は大抵はハンマー、少数の人がヨキや小型トビを使っており、それぞれ一長一短あると思いますが、バールの長所はなんといっても、チェンソーが食われたときや、ツルが切れているのにかかっていて動かない木をこじって落とせる点で、デメリットとしてはヘッドが軽いため、ほかの道具に比べクサビを打ち込む労力がかかる点でした。
そこで今回林業用のスーパーバールのつもりで購入、したのですが、届いた商品はなんと最先端部の厚みが5mmもあり(ちょうどガイドバーの厚み程)、わずかな隙間にこじって入れるという、バール的な使用は不可能でした。
ただその分強度はありそうで、5mm以上の隙間さえあれば、30センチくらいの木なら動かせそうです(バールじゃ力を入れるバランス的にも強度的にもせいぜい20センチくらいまでです)。ぱっと見ていかにも頑固で頑丈そうな道具です。細い木ならクサビを使わずともこれだけ差し込んでおけば、楽に起こせそうです。
ヘッドの重さも文句なしで、普通にハンマーと同じ感覚で叩けます。ただ長さが50センチあるので、高い位置にクサビを打ち込みたいときは叩き方に工夫が必要です。ちなみに50センチは、腰にぶら下げて歩くのに気にならない長さです。
先端を削って斜めにすればバール的な使い方もできると思いますが、強度との兼ね合いがどうかな。まあこれからいろいろ試してみますが、なにせシンプルで頑丈な感じは大いに気に入りました。いろいろな使い方ができる道具だと思います。