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Quiet-Sounds        ~MILDSEVENTY~

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May 30, 2024
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カテゴリ:暮しのひとコマ

紙幣が刷新されるというし、
ついつい、アートの価値の話を記したので。

経済や商売には疎い、・・・経理や商業を学んだことも無い、
とは言いながらも、最初に勤めたのは商社だった・・・。
新入の研修で、借方や貸方の仕分けが理解できず、
困惑したくらいだ。
それが今では、諸事情があり、
貸借対照表や財産計算書などの決算書に目を通している。

小学生高学年時だったか、
クラスで「バズ学習」というのが取り入れられた時期、
今どきの「バズる」のバスである。

「何でお金があるんや?面倒やなあ」(場所は関西の小さな町である)
という、仲間のひと言から、先生がこれを取り上げて、
「みんなで、話し合いなさい!」
といういうことになった。

こんな、おりこうさんの感じではなかったが



いろんな意見が出る、
「お金ないとこまるやん、もの買えへんで」
「親からお金もらわんと、買えへんやん。」
「ウチ貧乏やから、親もお金ない言うてる・・・」
「お金稼がなあかんねん、お父ちゃんにもっと働いてもらわんとなあ」

いつも面倒くさがりの奴が言った。
全部タダにしたらええんちゃうか・・」
・・・・・・・・・・・・・・究極のアイデアだった・・・

「そや!何でも只にしたら、金使わんでええやん、金はいらん」
賛同者が増えてきた、
「そやそや、だれも困らへんやろ、何でもタダなら」
電気も水道もタダや、給食もタダや、おやつもタダや!
(給食や教科書は有料の時代である)
お菓子屋の息子がいた
「ただやったら、お前らが来て好きほうだい持っていきよる
 すぐ無くなってしまうわ、商売でけへんやん」
「問屋さんから買うてんねやろ、問屋もタダにするねん、どこもタダや」
だんだん、話題はエスカレートするのであった。
そういう意味では、バズ学習の良い状態である。
「でもなあ、なんか、そんなんでええんやろか・・」
いつも用心深い女子が呟いた。

「バスの運転手や車掌さんは給料もろて働いてるんやろ
 バス代がただやったら給料もらえへん・・・それでええんやろか」
(車掌さんが路線バスに居た時代です)

「八百屋も魚屋もみんなタダただやから、ええんちゃうか!」
「そんなら、運転手せんかてええやん、何にもせんでも食べられるんやったら
面倒くさがりが声を出した、
「そや!、何でもタダにしたら、働かんでええんや、好きなことできるで!!」
・・・・・

とても小学生には手に負えない範囲に広がったのだった。
班長さんがどう取りまとめたのかは覚えてないけれど・・・、
お金が存在しないと、世の中はうまくいかないらしいことは
分かってきたのだった。

みんな、働かなくなるのか・・・。
ウチの親父も、仲間の父親も仕事で疲れたと言って家に帰ってくる。
お金が欲しいから、働くんだよな・・。
働くってどーゆーこと?
自問自答したが、答えは見つけられるわけもなかった。
その頃私は天文学者に憧れていて、
夜だけ活動して、チキンラーメンが食べられれば良いと考えていたのだから・・・。

経済学では、貨幣とか交換とか、労働の対価とか価値とは何か、とか
たぶん理屈はつけてくるだろうが、何でも「無償」となる社会は果たして成立するのだろうか、
「理想郷」であろうか?
「ただほど怖いものは無い」ので、
仮に実現できたとしても、そこには隠されたリスクが潜んでいるのだろうか。

自分は現金を持ち歩くのが面倒なので、
今でいうキャッシュレス決済を使っている。
手軽だし、記録が残るから、管理もできる。
でも、貨幣が「見えにくくなった」だけで、無くなったわけではない。

旧知のひとりは、
生活費、税金を含めた出金は、ほぼ100%クレジットカード一本に集約しているという。
金融機関も1本で、簡潔である。
「家計の状態は毎月一目瞭然よ、ポイントも結構たまるしね」
得意顔で言う、
「突然あの世に行っても、これしかないから、残った家族は楽よ!」
彼は賃貸住宅に住み、不動産も固定資産も無いし投資もしていないという。
ある意味徹底しているので、感心した。

自分はというと、
キャッシュレスではあるが、クレジットカードは数枚使い分けているし、
PAYなんたらとか、WAONもNANACOも旧Tポイントもある・・・。
確かに、あれやこれやで、みみっちい。

お金に縛られない暮らしの選択もあるのだろう。
「一人で一軒家」のように、山里で自給自足したいという知人もいるが、
でもそれは、「孤立生活」であって、
社会と隔絶するわけだから、安心かもしれなkが、安全な暮しではなさそうだ。

「あるにこしたことはない」
そんなことは、経験上誰も判っているのだけれど。

何十年も前にバズ学習した仲間は、お金とどう向き合っているのだろうか・・。
あの頃は、百円札も五百円札もあって、
聖徳太子が一番偉いお札だったよ・・・。










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Last updated  May 30, 2024 04:56:44 PM


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