魂のきれいさ=純粋さという作者の意見であるが、私は違う意見を抱いた。純粋さは時に残酷である。
作者は、波乱に満ちた両親のもと、子供時代をすごし、純粋さで自分を守っていたのではないかと考える。故に純粋さで乗り切ったことを神様のおかげと魂のきれいさとしているのではないかと。波乱な人生の親は、そんな作者の無邪気さ、純粋さを支えに、転がり落ちてどん底にもなったかもしれない危機を乗り越えて生き抜いたのだろう。そして、絆を深め、持てる愛情の全てをそそぎ、愛に満ちた家庭を築いていったのだろう。
彼女ら親子の愛情の深さを、間近で見ていた周囲の人々も、それに癒されていたのだろう。母と子は、親子間をこえて、ともに生きる者として、個性を尊重し、受け入れ愛を注いだ。そこに
魂のきれいさがあるのではないかとおもう。人柄の良さでは済ま巣ことのできない深い愛を周囲の人も感じ取ったのではないか。
読んでいるとひしひしと伝わってくる。
作者が母を亡くし、悲しみを乗り越えながら、自分の人生を模索し、道を切り開こうとする様が、心もようとともにとてもよく
描かれている。今後の彼女の活躍から目が離せない!