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評価 4.00

購入者投稿日:2011年08月07日

「チャンスの順番」の意味

AKB48を始め数々のヒット企画を生み出してきた秋元氏。
その神髄を無理なのは承知で(本来は秋元氏の中にある色々な複合的な要因があるでしょうから本当は無理なのですが)
「この本の中で1か所に求めよ」と言われればつぎの箇所だと思います。
僕は日常的にさまざまな気づきをリュックサックにどんどん入れて、必要なときに取り出すという作業を行っているのです。
重要なのは、リュックサックに入れるときや、あるいは取り出すときに、その素材に対してどれだけの想像力を働かせて拡大できるかということ。
そこにこそ、企画を生む秘訣があるのです。(p20)
どうもこれが秋元氏の企画力のキモであるようですが、我々にも秋元氏のような方法で企画力がアップできるのでしょうか?
その答えは皆さん自身でこの本をお読みいただいて判断して頂くしかありませんが、ひとつだけヒント(になりそうなこと)を。
秋元氏は
自分が「おや?」と思ったことに対して、心の中でどんどん付箋をつけていく作業からはじまります。(p24)
とおっしゃっています。
これらの話はこの本の最初の方で触れられているのですが、
最後の方ではAKB48の「チャンスの順番」と言う曲の詞と関係ありそうなお話が出てきます。
「チャンスの順番」の詞に次のような部分があります。
夢の方からはそっぽ向かないよ
勝手にこっちから背を向けてしまうもの何があったって
その手 伸ばすんだ運はがむしゃらの味方君にできる
すべてのことをやれ!
秋元氏はこの本の最後の方で「どんな夢でも叶う」と述べています。
大事なのは「根拠のない自信」を持つこと。
根拠もなく「夢は絶対に叶う」と思い、そう意識すると「女優」と言う単語に敏感になる。
そして「夢というのは、ぐーっと全力で手を伸ばした1ミリ先に存在している」。
だからずっとやり続けていても、触れられないし届かない。そこで多くの人は、諦めて手をおろしてしまう。
けれど夢の方からは遠ざかる事がない。
チャンスはみんな平等にある。自分がポジティブかネガティブかは自分で決められる。
大体こんなことを述べています。
関係ないですが「嫌われ者の流儀」と言う本を読んでいたら脳科学者・茂木健一郎氏も
「根拠のない自信」と言うフレーズを使っておられました。
文脈は違うのでしょうけど今後の自分のあり方を考える上で重要なキーワードの1つになるかもしれません。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年07月31日

増税不要!国債発行OK!

三橋氏の著作を読むのは初めてです。
そんな著者に言わせれば私は財務省などの情報操作に殺られている「増税論者」なのでしょう(笑
私の基本的な考えを完全に変えるまでには至りませんでしたが、考え方の筋道はしっかりとしていて
1つの考え方としては拝聴するに値する考え方であると思います。
この本の大まかな趣旨は
「復興増税」「消費税増税」にて復興財源を賄うのはとんでもない。
橋本内閣で失敗した事の繰り返しになる。
デフレの時は需要を増やすか供給を抑えるしかない。
だが供給を抑えると言うことは失業を増やすことになるのだから、結局のところは需要を増やすしかない。
国内経済が冷え込んでいる以上、政府が公共投資を増やし、減税をして民間需要を刺激すべき。
経済が上向けば財政赤字は勝手に減少していく。
にもかかわらずデフレ期に「無駄を減らせ」「公共投資を減らせ」「増税やむなし」などとインフレ対策を強行するのは自殺行為。
今まで需給ギャップに苦しんできた。
と言うことは供給力がある(余っている)と言うことで、復興需要でその余った供給力を埋められると言う事だ。
日本政府が需要を作り出せばいいし、その財源は国債で良い。
こんな感じでしょうか。
ただ気になった点を1つ挙げておきたいと思います。
それは次の文章についてです。
政府は調達したお金を復興財源として、民間企業に道路や住宅を建設させれば、その6兆円分が民間に回る。
民間企業は給料を支払う。
そして、回りまわったお金が最終的には消費を押し上げることになる。(p43)
他方「ヒトラーとケインズ」(武田知弘)と言う本では
またナチスは公共事業を受注する建設業者に、ナチス党員を送り込み、業者が収益を上げすぎず、
労働者にきちんと分配されるように監視した。(p105)
とあり
ただ単に公共事業を行うだけでは乗数効果はそれほど上がらないのである。(p101)
つまりは、大企業、高額所得者の資産を減らし、それを労働者に分配する、そうして初めて、乗数効果が生じるのだ。(p101)
とあります。
この考え方によればただ単に公共事業を増やすだけで三橋氏が述べている「民間企業は給料を払う」
という部分がそんなにうまくいくのか?と。
勿論、何も公共事業をやらなかった場合に比べれば「民間企業は給料を払う」でしょうが、それが経済を大きく上向きさせるほどの「消費を押し上げることになる」かどうか。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年07月23日

嫌われ者でなければ新しいことなど

元ライブドア社長の堀江貴史氏と脳科学者茂木健一郎氏との対談。
2010年10月30日、11月4日、12月1日、2011年1月31日、そして震災直後の3月14日、そしてさらに堀江氏の有罪・収監が確定した後の5月11日行われた対談を収録。
日本を大きく変えることになろう3・11直後の対談では2氏の共感と意見の相違が交錯していて面白い。
「嫌われ者」と言う共通項(勿論ポジティブな意味での「嫌われ者」だが)を持った2人でも今後の日本の展望(予測)が一致することがない。
それだけ3・11は日本人にとってインパクトがあったということだろう。
また堀江氏が裁判で争っている時期に対談の大半が行われたこともあり、堀江氏の司法に対する不信感が出ているのも興味深い。
茂木氏が確定申告を怠っていた件に触れ「もしNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出ている茂木さんじゃなかったらもっと悪質な脱税扱いされていた。たとえば出会い系サイトの経営者だったら悪質な脱税事件に仕立て上げられて、茂木さんは逮捕されていたと思う。それぐらい、国って好き勝手できるんです」と喝破しているのは見事。(p44のくだり)
この本のタイトルになっている「嫌われ者」についてははプロローグに書かれている茂木氏の文章を引用するのが分かりやすいと思う。
既得権益者や、既成の秩序の側に立つ者から見れば、嫌われ者の位の方がいい。
いや、嫌われ者でなければ新しいことなどできやしない。
だからこそ、若者は、「嫌われ者の流儀」を学ぶべきだ。
そして、嫌われても、嫌われても、根拠のない自信と、新しい時代への確信と、無限に尽きることのない愛をもって、どんどん頑張ってほしい。(p4)
たまたまだけど同時期に読んでいた「秋元康の仕事学」と言う本にも「根拠のない自信」という全く同じワードが出てきた。
全く同じ文脈で使っている訳ではないだろうが、全くの偶然でもなかろう。
今後の自分のあり方を考える上で有益なワードになるかもしれない。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年07月23日

激しいインフレが来るから実物資産を

私が副島氏の著作を読むのは「「日米地獄へ道連れ経済」に続き2冊目。
まずは「日米地獄へ道連れ経済」のレビュー(楽天ブログ2011年7月23日)で触れておいた点について。
2011年にクリントン副大統領が誕生しオバマが辞任してクリントン大統領が誕生すると予測していた。
この本では「次の大統領はやはりヒラリー・クリントンだろう。オバマは、とても次の大統領を次の4年(2期目)を続けられる感じではない」(p107)と書いています。
オバマはダメだと言う認識を維持しているようです。
ただしヒラリーが副大統領に昇格したうえでオバマ辞任と言うストーリーは消えています。
トーンダウンしたのでしょうか?
この本の趣旨は「お札の刷り過ぎ」「国債の発行のし過ぎ」によって激しいインフレがやってくる。
政府は預金封鎖をやる。
激しいインフレがやってくるのは2013年か2014年と予想。
2012年にかけては復興需要で景気は一応良くなるがその次の年は激しいインフレが襲いかかる。
インフレに強いのは実物資産である。
インフレが3年後に迫ってくる。
それまでは現金(紙幣)に力がある。
でも危ないと思ったらすぐに脳を切り替えてドンドン物に変えていくということをすべき。
しかも「実物を持て」と言うのは実物に投資している金融商品を持てと意味ではなく本当に「金」や「銀」などの「実物」を持つということのようです。
「激しいインフレが起こる(可能性がある)から対策をしろ」と言うのは伝説のトレーダーと言われた藤巻健史氏と同じですが、藤巻氏はアメリカを信じているので外貨に分散しろ(特に米ドルは良い。米国株式も良い)と言っているのに対して、副島氏はアメリカもダメだという考えです。
お札は刷りまくるは借金まみれだはでもう過ぐデフォルト(債務不履行)を宣言して、借金を踏み倒すぞと。
だから実物資産である訳ですね。
さてこの本のもう1つの特徴として「放射能の問題は怖くない」と断言している所にあります。
副島氏によるとガイザーカウンター片手に3月19日に原発付近まで行って測定した上での判断とのこと。(副島氏のお考えでは逃げる必要があるのは年間で1000ミリシーベルト(1シーベルト)以上の場合だけなのだそうだ)


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年07月08日

震災後も藤巻健史氏はトリプル安予想を堅持

基本的には今まで藤巻健史氏が述べてきたスタンス(前「日本破綻」シリーズ2冊)と変わっていない。
今まで藤巻氏は財政破たんによるトリプル安(円・国債・株)を述べてきたけど、震災が起きたことにより、さらにまずい状況になったと言うのがこの本の趣旨のようです。(2011年6月初版 あとがきの日付は2011年5月)
藤巻氏の言葉を借りれば「この震災が起きたことにより、財政破綻の時期が早まるだけでなく、その谷が一層深くなり、より長く最悪の経済状況が続くと思うようになったのです」(p5)
簡単に言えば次のような趣旨です。
元々財政破綻寸前でやばい状況+震災→元々起こる可能性があった円・国債・株のトリプル安が早く深くやってくると言う激マジやばい状況→超インフレで銀行預金は紙くず(同然に)→外貨分散投資をすべし(今は攻めの投資ではなく守りの投資へ)
以前の考えとの変更点があるとすればたとえば「円・国債・株」のトリプル安が起こる契機が「国債の未達」(国債の買い手がつかない)であるとの考えだったのが、その可能性を残しつつじわじわと底なし沼のようにトリプル安になるかもしれないと指摘している点です。
他には「国債の日銀引き受け」をほぼやらざるを得ないだろうと予測していることです。
では「具体的にどうすればいいのか?」と言うと分散なので1国に集中させないという前提のもと「少しリスクを取りたければ海外の株式・株式投資信託・REIT、リスクの嫌いな場合はMMF」を勧めています。期間が長い債券は世界的にインフレが来るとの理由で遠慮するそうです。
ちなみに藤巻氏のアメリカびいきは変わっていません。
「BRICSへの投資も悪くないですが、まずは米国への投資を増やした後だと個人的には思います」(p142)とあり約2ページにわたって「ドルは基軸通貨であり続ける」と書いています。
日本人で言えば大前健一氏は「私の足が完全にアメリカから遠ざかってしまった」とおっしゃっています。(「お金の流れが変わった!」まえがきより)
リーマンショックでボロ儲けして名を馳せたジョン・ポールソン氏は09年夏時点でドル暴落を見込んでいるそうです。(「史上最大のボロ儲け」より)
はてさてアメリカ(ドル)についてどちらの予想が当たるかどうか。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年04月30日

日本で初めて独立系の直販投資会社を作った澤上篤人氏が128の質問に回答している。
回答している期間は05年〜10年。
年に何回か暴落するからその時に株を買う。(いつ売るかよりもいつ買うかが大事)
そのためには普段から企業の研究(や関連する事)をたくさんしておく。(どの会社の株を買うか決めるため)
ある程度株価が上昇したら少しずつ売っていく。
また下がったら買っていく。
このリズムが大事なのだそうです、あくまで大雑把に書きましたが。
しかも澤上氏によれば一番可能性があるのは「日本株」なのだそうだ。
今後世界で需要が伸びていく可能性が高い環境やエネルギーで技術を持っているから。
日本は「高度技術開発力」、安く大量に生産できる「工業生産力」、それを支える「工業インフラ」の3つを持っている。
よって日本の製造業の価値が下がる事はないと述べています。
さらに資源関連だと大企業を押しています。
「大量に」作れる事が一番のポイントなので大企業じゃないと無理なのだそうです。
ちなみに澤上氏は自分の投資スタイルを実践している「さわかみファンド」を運用しています。
このファンドが良いのかどうか私には分かりません。
出資もしていなければ動向もチェックしていないので。
本当にこの本で書いてある精神に則り運用しているのかどうかも分かりませんのでもし出資する方は良く調べてからの方が良いと思います。(別に「さわかみファンド」を否定している訳ではありません。肯定も否定もする情報を持っていませんので)
ちなみにこの本の出版日は2011年3月10日となっています。
東日本大震災の前日です。
東日本大震災の事は織り込んでいないと言う意思表示でしょうか?
電力という重大な「工業インフラ」がやられてしまいましたからね。
少し気になる点です。


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評価 5.00

購入者投稿日:2011年04月24日

恒常的とすら思える不景気状態。(いざなぎ景気超えの時もほとんどの人が豊かさを実感できませんでしたよね?)
失われた10年が20年となり、もはやエンドレスとなっていって失われているのが通常であるのではないのかとすら思える日本経済。
この本では日本における不況の恒常化の理由を「人口の変動」に求めています。
世間で言うところの少子高齢化ということになるのでしょうが、著者によると違うそうです。
大事なのは「生産年齢人口の変動」。
しかしながら生産年齢人口という言い方もあまり良くないとのこと。
キチンと言えば「生産年齢人口」ではなく、「消費年齢人口」と言った方が良いとのこと。
生産という供給視点で見るのではく、消費という需要側に視点をシフトする。
経済専門家には当たり前なのかもしれませんが、経済ド素人人間は「名称」に引きずられてしまう面がありますので(少なくとも私はそう)、この指摘はまさにコペルニクス的大転換でした。
つまるところデフレの正体はこうなる。
働いて賃金を得て、得た賃金で消費をしてくれる人たち(=消費年齢人口)がどんどん減っている。よって内需が活気づかずデフレになる。
本来は高齢者がお金を使って欲しい所なのだが、病気などを(過度に?)心配して全く使ってくれない。
よってお金を使ってくれる人たちがどんどん減っているので日本はデフレから脱却できない。
経済ど素人の私にはかなり納得できる理論です。
勿論、色々な物の見方があるし、経済を一面的に見れば解決できない事も承知しています。
この本では消費への影響として「賃金」を重視している訳ですが、株式価格などの金融資産を重視する考え方もあり得ますし。(「資産効果」というやつですね)
それでもこの本の論理はかなりの説得力があると思います。
少なくとも経済ど素人の私には説得力がありました。
amazonのレビューやコメントでは喧々諤々(けんけんがくがく)の議論が行われているようです。
個々の議論については私にはレベルが高すぎてついていけません。
しかしながら従来の経済学からこの本を批判するのであれば、従来の経済学が失われた20年を放置したままの結果になり、これからの日本の経済に大きな希望を与えてくれない現実をどうにかしてほしいと、経済関係に身を置かない人間としては切に思います。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年04月24日

PHPから今までシリーズ化して出されている(「脳を活かすシリーズ」?)が、テイストとしては同じような感じの1冊です。
ただしタイトルにネットという言葉が入っている通り「ネット」に関することの分量が多めになっています。
ただしネットに関することばかりという訳でもありません。
1つの例としてtwitterに関することを。
茂木氏はtwitterの登場で時間の使い方が大きく変わったと言います。
時間が節約できるようになったと。
2010年のアイスランドの噴火の時茂木氏はtwitterを初めて実感したそうです。
「帰れないんだけど」とつぶやいた瞬間から色々な人からコメントをもらえたと。
「どこどこの国の飛行機は飛んでいます」「どこどこの空港のそろそろ閉まりそうです」とか一番欲しがっている情報が次々と集まってきたと。
こう言った緊急時だけはなく「他者の視点を知ることができる」のもtwitterの利点として茂木氏は挙げておられます。
ただしこの利点を活かすためには「自分の仲間内だけではなく、異ジャンルの人々からのフォローも必要」であり、フォロワー数を増やすためには「フォロワー数が多い人の発言に自分も発言すること」なのだそうです。
その人が返事をくれれば、多くの人に見てもらえると。
ただし「無視されない情報をいかに発信できるか」が大事だと。
でもtwitterに関して茂木氏は最初から有名人だったと言う圧倒的なアドバンテージがあったように感じますが・・・・。


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評価 5.00

購入者投稿日:2011年04月09日

この本の性質については実は一番最後にある「訳者あとがき」に最も的確に書かれている。
この本の(過激とも言える?)タイトルを見ると「ジョン・ポールソンという投資家がいかにCDSと言う金融商品を使い住宅バブル崩壊に賭けてぼろ儲けしたのか」ばかり書かれているように感じるかもしれない。
確かにジョン・ポールソンを中心に話は進行していく。
しかしながらポールソンにアイデアを与えた者、ポールソンと同じ分析をして行動をしようとしたが様々な制約からポールソンほど儲けられなかった者、ポールソンにCDSを売った銀行側の者etcも登場し、それぞれが住宅バブルと住宅バブルの崩壊に対応し、その後の人生を歩んでいく事になる。
訳者あとがきから抜粋する。
本書は表向きは、2007年から2008年にかけて発生した金融危機を利用して莫大な利益を上げた投資家たちの成功物語である。(中略)しかし、この本を単なる投資関連本として片づけてしまうのはあまりにもったいない。本書には、ヘッジファンドの隆盛や、加熱する住宅市場の実態も含め、大暴落と至る10年のアメリカ金融市場の歴史がきわめてわかりやすく、簡潔に記されている。(p403)
とある。
まさにその通りで単に「ぼろ儲け話」を知りたいと言うだけではなく、「あの金融危機は何だったのか」を知るためにはうってつけの1冊だと思う。
また訳者はあとがきにてこの本についてもう1つの大きなを指摘している。
それは「バブル」である。
ポールソンたちの成功物語以外にもう1つ大きなテーマがある。なぜこれほどまでバブルがふくらみ続けたのか、という問いに対する答えである。著者はペーパーバックスのあとがきを含め、ところどころにその答えをちりばめている。実際著者が指摘しているように、その答えは1つではなく複合的なものであろう。(p405)
また世界のどこかで大きなバブルが起きてしまうだろう。
「住宅市場に疑問を抱いていた人でさえこのあぶく銭の魅力には抗えなかった」(p242)とはアメリカ住宅バブルの事を言っているが、これほどバブルの本質を表した言葉があるだろうか。
最後にバブルについて引用。
ただしコチラはバブルで儲けようという方へ向けて。
たとえバブルに気づいていたとしても、その事実を利用して利益を得る方法がわからなければ何の役に立たないのだ。(p166)


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年04月02日

職場への通勤に1週間位使っています。
値段が安かったから何か不備があるかと思いましたが現在のところ特に問題は生じていません。
逆に言えば特段にものすごい使い勝手がよい訳ではありません。
耐久性はつかってまだ1週間なので不明です。


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購入者投稿日:2011年03月21日

FX超初心者向けの1冊。
FXとはどんなものかということを1から解説。
それでもやはり難しいですね。
でもウンウン唸りながらでも概要を理解すればFX開始に一歩踏み出す事ができるかもしれません。
内容としてはFXだけではなく外貨預金・外貨MMFなど類似の金融商品との比較もあり、延々とFXのことだけを述べている訳でありません。
ちなみに「ロハス」とは「フィジカルとメンタル両面での健康と、市場の変化に一喜一憂せずに淡々と自分のスタンスで投資を続ける」(p4)という意味のようです。
何事も知識0のど素人に解説するのが難しい訳です。
その意味ではこの本は知識0のど素人向けの解説としては合格点だと思います。
ただしこの本だけを読んでいきなりFXで儲ける事は出来ないでしょう。(しかし一歩踏み出すためのツールとしては意味が大きいと思います)
またリーマンショック前の状況に基づいて書かれているため著者が推奨しているスワップ狙いが有効なのかどうかわかりません。(スワップ=金利差狙いですが、金融緩和にて金利が急落している国が多いので)
(私はFX未経験者です)


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年03月13日

いきなり
この本は、「頭がいい」といわれている人たちの秘密をまとめた本です。(p12)
とあります。
そして頭がいい人の定義として学歴が高い「アカデミック・スマート」と対比する形で「ストリート・スマート」を提唱しています。
「ストリート・スマート」のイメージとしては「あいつ、できるよね」というイメージなのだそうです。
もうちょっと具体的に言えば
人情の機微や人の動きをよく分かっていて、どういう状況でも正しい判断がよくできて、かつ、自立心が旺盛である、独りよがりではない、というイメージ(p15)。
大きく分解すると3つ。
1.状況理解・判断能力がある
2.人の気持ちの機微がよく分かる
3.自立心が旺盛だが、独断的ではない
そしてこの「ストリート・スマート力」は後天的に身につくものだそうです。
1度こういうものだと「コツ」が分かれば、考え方と着想の習慣をより実務的なスマートさに変えていけるのです(p21)。
ということで本文では
「頭のいい人の7の習慣」「頭がいい人の7つのスキル」「新しい考え方をもたらす7つの視点」「頭をよくする7つの方法」
との構成。
感想としては書いてあることのどれだけが私にできるかなと(苦笑
まぁ、私が怠惰なだけですので、みなさんはこの本を手にとって「ストリート・スマート」を目指して下さい。
私はせめて序章にも書いてある「情報を確認する癖」はつけたいものです。
最後に私が気になった2つの文を紹介して終了します。
しつこく、スピード感を持ってやり続ける人が、天才なのです。(p133)
「勉強を続けられる」ことには、高い価値があると認識した方がいいと思います。(p134)


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購入者投稿日:2011年03月06日

あとがきにも触れられているけどドイツのビスマルク首相のベルリン会議にてヨーロッパ諸国に分割されたアフリカ大陸。
現在でも地図を見れば異様に国境が直線だらけという当時の傷跡が見る事ができる。
アジア・南米などで多くの新興国が生まれる中、アフリカは植民地支配の傷跡が大きすぎて完全に取り残されてきたという印象が。
しかしながら「そんなことはない」と。
マサイ族は携帯電話を持ち、内戦のイメージしかないルワンダは内戦時に海外に逃れた国民が帰国して経済をけん引、タンザニア・ボツワナは地下資源があり、エチオピアは中国が進出し携帯電話のネットワークを一気に全土を網羅しようとしている。
サブタイトルにあるように「資本主義最後のフロンティア」の様相。
他方、資本主義が発展する宿命である、急激な格差や移民問題も抱えているという現実もある。
またすべての国の経済がうまく行っている訳ではなく、経済が完全に破たんしてしまったジンバブエの事も取り上げている。
この国は独裁国家であるが指導者が経済政策を誤り、経済が関税崩壊。
通貨であるジンバブエドルは天文学的なハイパーインフレを起こした揚句、発行停止に追い込まれる。
アフリカでも高い教育水準であったジンバブエだが、みな職がなく、南アフリカ共和国に出稼ぎに行ってもロクな仕事がない状態。(それでも自国にいるよりはものすごく良い状態)
経済第3位の日本と単純に比較はできないだろうけど次の一文は日本人も心にとめておくべきだろう。
トップに君臨するリーダーの判断ミスが、どれだけ大きな影響を社会に及ぼすか。(p208)


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評価 5.00

購入者投稿日:2011年03月05日

「論語」関連本と言うと「論語」の研究(もしくは中国古典の研究)をしている専門家の解説か、「論語」を読んで実際のビジネスや仕事に活かしていますというケースが多いように感じます。
しかし野村氏の場合は違うそうです。
人並み程度にしか知らなかったが、「監督は論語を勉強しているのでしょう」とか「離す内容は論語を元にしているのではないか」という人たちが幾人か現れたそうです。
実際に熟読することを勧められた人からは「論語の一節一節が監督ならうなずけるはずです」と。
つまり「論語を熟読→実際に活かす」ではなく「言動が論語に重なると指摘される→気になって論語を読んでみる」という順序をたどっていることになります。
戦前の日本人には論語の精神が自然と生きている人が多かったのか、それとも野村氏の(育った)環境から論語の精神を身につけたのかは分かりません。
しかし野村氏が「意識しないにもかかわらず論語精神と一致した言動を行い社会的に成功した」数少ない人であろうことは面白い事実だと思います。
野村氏は勿論野球一筋に生きてきた人です。
しかしその野村氏が野球人生をまっとうしてきた(今後もする?)中で技術だけではなく、技術よりも論語精神を基調として来たことは注目すべきでしょう。
特に監督としてチームを引っ張る際に論語精神を発揮していたのは多くの人の心を捉えるのではないでしょうか?
野村氏の論語精神にあふれた言動が注目され、野村氏(関連の)書籍がこれだけ多く出版されるのは「資格」だ、「語学」だ、とかもしくは仕事に直接関連する知識・スキルばかり重視されるけど、それだけでは全然うまく行かないケースが巷にあふれているあらわれなのではないか?
だとすれば野村氏の実践に論語を重ね合わせたこの1冊は巷にあふれた閉塞状態を打ち破るためのヒントに満ちているのだと思います。
ただし、読んですぐ明日から改善するというような安直なものではありませんが。


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評価 4.00

購入者投稿日:2011年02月12日

日本近現代史を専攻されている東大教授の先生が高校生・中学生へ行った授業を収録。
歴史部にいるような学生さんとは言え質問の内容が高度です。
少なくとも私が高校生の時よりは知的レベルが高い。
本の内容とは直接関係ないけど、まず学生さんのレベルの高さに脱帽。
主に日清戦争〜第2次世界大戦終戦までの日本のことを述べています。
学者先生なので様々な資料(最近見つかった資料・研究成果を含む)からの引用も多いです。
この点を不満と捉えるか、学者先生と話と言うのはそういうものだと捉えるか、面白いと捉えるかは評価が分かれるかもしれません。
私は面白いと感じました。
例えば日露戦争の時、従来は政府内で元老・伊藤博文以外全員戦争賛成だったという風に思われていたけど元老・山縣有朋も反対だったことが分かったそうです。(NHK総合「坂の上の雲」では伊藤だけが最後まで反対と描かれていました)
また第二次世界大戦末期民需関連の株が上がっていたそうです。
そんなときに株式市場があったのも驚きですが、投資家の中にはきちんと終戦を読んでいた人がいたんですね。「やるな、日本人」という感じです。
しかし私が最も印象的だったのはイギリスのE・H・カーと言う歴史家に関するお話です。
歴史は教訓を与える。もしくは歴史上の登場人物や、ある特殊な事件は、その次に起こる事件になにかしら影響を与えていると。一つの事件の経過が、次のある個別の事件に影響を与える。当事者が、ある過去の記憶に縛られて行動する。(p62)
とあり、カーが挙げているケースとしてロシア革命後の状況を説明しています。
フランス革命がナポレオンと言う戦争の天才・軍事的なリーダーシップを持ったカリスマの登場によって変質した結果、ヨーロッパが長い間、戦争状態になったとボリシェビキの人たちは考えた。
レーニンの後継者問題が出てきた時、ボリシェビキの人たちはナポレオンのような軍事的カリスマを選んでしまうと、革命が変質してしまう。
よって軍事的なカリスマ性を持っていたトロツキーではなくスターリンを選んだ。
しかしスターリンと言う指導者を選んだ結果がどんなに悲惨なものになったのは周知の事実です。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉もありますが、賢く経験から学んだつもりでも失敗する危険性をはらんでいる訳ですね。


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