太鼓叩けようさんの商品レビュー

和書（時代小説）

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室町幕府第十三代征夷大将軍足利義輝を主人公にした
時代小説で、元々は９５年に発売されたものの新装版
で、上下巻からなる。
足利義輝は、織田信長により追放された室町幕府最後
の将軍足利義昭の兄に当たり、わずか十一歳で征夷大
将軍の座を父から譲られるも、権力のない傀儡将軍で
ある。何度か京を追われ、最後は二条御所にて松永久
秀や三好三人衆らによって暗殺された、とされている。
享年三十歳（満二十九歳）。短い人生であった。
剣術を学び、最後の戦いが壮絶であった事から、剣豪
将軍とも呼ばれている。将軍として十分に活躍できず、
報われない人生のように思える人物でを主人公として
いるが、この小説にはそんな暗さはあまり感じられず、
むしろ面白いと感じ、一日で上下巻を間一気に読み終
えることができた。
面白いと感じたのは、史実ではあり得ないように思え
る、すなわち小説だからこそできる展開（例 将軍が忍
びで長期に渡り武者修行をする為に、旅に出かける）
が見られること、有名な戦国武将が何人も登場するこ
と（光秀、秀吉、道三、信玄、信長、謙信、家康）、
またその人物評が見られること、複数回登場する人物
が多いこと、舞台が現在でいうところのどこに当たる
かの説明が時々あったりするのもあるだろう。
けれども、一番の理由は、厳しい状況の中、主人公が
本来あるべき姿を取り戻す為に短い人生を精一杯生き、
魅力的な人物に成長してゆく様が描かれていることに
あるように思う。
小説の冒頭では、その頃の足利将軍家に力が全くない
事や、まだ少年将軍であった足利義輝が気持ちだけが
空回りしていて心身両面とも弱かった事が描かれてい
るのだが、剣術を学ぶことにより鍛えられ、多くの人
と出会うことにより、上に立つ人物として相応しい魅
力的な人物に成長してゆく（戦国を生き抜くには甘い
と取れる部分もあるが、そこがまた魅力であったりも
する）。
最後の戦いの場面も、多勢に無勢で圧倒的に不利な状
況の中、剣豪所軍の名に相応しく将軍自らの剣術の実
力を持って、敵を恐怖に陥れた。そして、・・・。史
実の足利義輝が果たしてこのような人物であったかど
うかは分からないけれど、この小説の中では名前の通
り輝いた人生を送っていた。

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オルゴールCD

ヒット曲が多く収録されているので、すぐに馴染めました。
α波オルゴールなので、リラックスするのか、赤ちゃんも
眠ります。

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鉄道趣味書籍

神戸編から始まったこのシリーズも本作で第２５弾。本作
では。岡山・鳥取両県を中心に兵庫県西部などもエリアに
含まれ、馴染み深い路線が多かったので初めて購入した。
大研究とうたっている事もあり、よく調べられているし、
九州新幹線直通後の山陽新幹線を予想するなど、なかなか
興味深い。ただ、作者の提言は理想的なもので夢があって
素晴らしいが、現状では実現するのは厳しいように思われ
る。細部では、地域の実情と異なる点もいくつか見受けら
れた。

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久々のＣＤリリースとなった４曲入りの
ミニアルバム。今作も彼ららしい楽曲。
浅倉大介氏のサウンドと貴水博之氏の高
音ヴォーカルは健在。ただ、全体的に長
い曲が多く、特に１曲目「Stay」は９分
を越し、なかなか歌が始まらないのがや
や難点か。その点、２曲目「Bright Sig
ht」の方がまとまっていて好印象。

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行政法の入門書。各講の前に先生と学生が会話
するコーナーや「Cafe de 自治体」というコラ
ムがある。難しい法律書を、取っ付きやすくし
ようとした工夫が見られる点は評価したい。

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事情により、幼い頃に両親と離れて暮らす事にな
った筆者の半生を綴った書物である。筆者は、少
年時代を児童養護施設で過ごしたが、大人数で暮
らす環境は、精神的に逃げ場のない場所に思えた。
そんな中、施設の近くにある大学の鉄道研究会に
顔を出すようになり、やがてその大学に進学した。
この過程で筆者は鉄道趣味を楽しむだけでなく、
施設の外の世界で多くの事を学んでいった。
大学時代に母親と、３０年近く経って父親とも再
会を果たすが、父親は数年後に異郷で突然亡くな
ってしまった。当初は相続手続を行うために鉄道
を利用することが多くなったが、これを契機に自
分のために父を弔うため、短期間に全国各地へ汽
車旅をするようになった。自分自身を取り戻すた
めに。
作中、様々な事柄について、作者の考えを述べて
いる。私とは相容れない部分も多いが、あとがき
については共感できる部分もあった。筆者も、ま
えがきで全ての人に一般化できるのではないと述
べているし、様々な考え方があることをこの本を
読んで私は学んだ。

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