ym7さんのトラベルレビュー

四万温泉にも大型の温泉宿はいくつかあるが、ベルトコンベア式に行動が管理されるとなぜだか気分的に冷めてしまうことがある。その点、この宿は小規模経営で温かみのある対応がありがたい。食事は山菜を中心としたもので豪勢というレベルの内容ではないが、絶品のさしみこんにゃく、旨味たっぷりの上州豚の鍋、胃にもたれない山菜のグラタン、上品な山菜の天ぷら、魚好きにはたまらない岩魚の塩焼き、そして米にはなにかとうるさい妻をうならせる白米、いつ来ても家庭的な料理に舌鼓を打って帰るのが年に一度の楽しみである。それに加えて、部屋にかけ流しの温泉がついていて、朝晩好きな時間に入ることができる幸せは言葉で表現ができない。昔ほど予約が容易ではなくなってきたようで、我が家としては困った事態ではあるが、気に入った温泉に巡り合っていない方にはまずお勧めしたい宿である。

JR旭川駅直結、ラウンジでのコーヒー・紅茶無料サービス、大浴場（湯船は二種類）、バラエティー豊かな朝食、フロントの親切対応、素晴らしいホテルである。難を挙げれば移動の際のエレベーターの乗り換えと言うことだろうが、部外者の侵入をフロントで防ぐという観点からすれば、有難いシステムと切り替えられよう。朝食でアイスクリームを口にできた幸せと、寝る前と起きてすぐの大浴場の心地よさは忘れることが出来ない。チェックアウトが10時ではなく11時もしくは12時であれば120点満点の宿とお勧めできる。

富山駅南口から徒歩3分。入り口で靴を下駄箱に入れることから宿泊は始まる。館内は土足厳禁、部屋に入るとカーペットがあり、その先には畳とその上におかれた上質のマットレス。正確なところは失念したが、（ビーズ）クッションがあり、和室の良さを再確認出来る。朝食も無料でありながらなかなかのクオリティーで、これで7,000円強ならコスパ良しと言うことになろう。大浴場もついているので、一日の疲れも取れる。

富山駅北口より徒歩10分弱の立地。一階がフロント、二階がリラクゼーションフロア、三階が会議・宴会フロア、四階が宿泊フロア、五階・六階がリフレッシュプラザと言う名称だが、要は地域のスポーツセンターに相当すると思われる。ジム（マシンジムとスタジオ）とプールを使える手頃な施設というわけ。人の出入りが多いのが気になる方は避けた方が無難だが、部屋はシンプルな作りで不満なし。一風変わった部屋の構造は廊下で写真を撮ると一目瞭然。近くには世界で一番美しいと認定されたスタバがあるので、話題にも事欠かない。

一時期を除き、ほぼ毎年お世話になって10年弱になる宿、「いずみや」さん。私の温泉に対する見方を180度変えた宿である。まず、温泉街というと人込みのイメージがあるが、四万自体が小規模の町であるため人疲れしない。さらにこの宿は全5室の小じんまりとした宿で、サービスも自然な感じでよい。つぎに、部屋に露天風呂がついている。初めて利用した別の宿ではチェックイン時に温泉の貸切時刻を記入させられ、しかも30分という時間制限があり窮屈な感じを抱いたものだ。こちらなら、気の向いた時間に―それがたとえ真夜中であっても―ドアを1枚潜り抜ければそこに温泉がある。これを贅沢と言わずに何と表現しよう。下を流れる渓流の音が耳に心地よく、夜には風呂につかりながら見える星々のきらめきが目に優しい。かくも多くの星が夜空にきらめいていることを私に教えてくれたのは当館である。食事も―以前ほどではないが―十分な量であるし、山菜や魚、肉のバランスが良い（肉好きの方は事前にステーキを所望すればよろしい）。駄文を弄したが、一言でいえば、非日常の世界を体験したい方にお勧めの宿ということになる。

京都駅から歩くと10分弱の立地だが、15分おきにリムジンがあり便利。しかも、駅から宿に向かう最終便は23時45分発。大変有難いサービスである。食事つきではなかったのでその点についてはコメントできないが、部屋は整っており、浴室の風呂のシャワーノズル、シャンプー・コンデイショナーの類にはホテルとして十分留意をしていることが分かる。チェックアウトが10時なのは致し方ないが、宿から駅に向かうリムジンの朝の最終便が10時なのは少々ドキドキした。近くにコンビニもあり便利は便利、立地と金額とのコスパが最終的な決定要素と考える。

年に一回のペースで利用している我が家にとってなくてはならない宿、いずみや。四万温泉は高崎線、中之条駅からバスに揺られて40分に位置する昔ながらのこじんまりした温泉街。最近では中之条駅前の小開発、四万温泉内のモダンなカフェ展開など地域全体の町おこしへの意気込みが感じられる。いずみやは大型経営の温泉宿ではなく、小規模(家族？)経営のお忍び宿。源泉掛け流しの風呂が部屋についており、食事も地域の山菜を中心としたーといっても、上州豚を使ったすき焼き、岩魚の塩焼きなども提供されるー雰囲気満点のメニュー構成だ。食事の量が多すぎるという利用者からのレビューを検討した結果だろうか、以前と比べると量は確かに減った(お櫃で出されていた白米がお茶碗による提供にかわった！ご飯大好きな我が家にとっては残念)が、種類は相変わらず豊富で目にも鮮やか。今回はデザートのプチケーキが和風ということもあったのだろう、飲み物にお茶がついたが、以前いただいたコーヒー(紅茶)は美味しかったと記憶している。すぐそばに個人経営の雑貨屋があるので、酒類などの飲み物やデザート、アイスクリームなど容易に確保出来る。接客も、この方面に評価の厳しい妻をして素晴らしいと言わせるクオリティがある。胸を張って万人にお勧めできる宿だ。

結婚記念日に妻と宿泊。セミダブルの部屋にグレードアップしていただいたのはうれしい限り。今回はエグゼクティブ・フロアでの朝食を楽しもうとプランを選んだが、前回利用した夜景の見えるバスルーム付きの部屋と比べるとインパクトに欠けた。とはいうものの、立地といい、スタッフのサービスといい、ホテルの落ち着いた雰囲気といい、なかなかのもの。高層階から新宿周辺を見渡しながら上品な朝食を楽しめたのはいい思い出になった。プランは再考の余地があるが、ラグジュアリーな場所として今後も利用したい。

松本に２泊することになり、宿の手配に取りかかるものの「そば祭り」開催のためか土曜日の宿がどこも満室。途方に暮れていたところ、滞在予定日の１週間前になって「松本ホテル花月」に空きが出た！急いで予約を取り、金曜日の昼過ぎに松本に到着。幸いなるかな、チェックイン時刻の３時を待つことなく２時過ぎに入室。裏手には地元で有名なそば屋「佐々木」、その真向いには、これまた地元のパンの名店「小松」、フランス菓子の名店「マサムラ」、創作ラーメン「ひづき」、居酒屋「十兵衛」や「しづか」といった店が周囲を取り巻くように位置するうえ、都会人にはもはやなくてはならない存在、コンビニのファミリーマート、さらに国宝の松本城が徒歩３分という立地であればこれだけで必要条件はそろっているところ、なおかつ部屋とバスタブの信じられない広さ、午後４時から翌朝１０時まで利用可の大浴場、和・洋が選べるボリュームたっぷりの朝食、そのうえにスタッフの気取らないサービスがあれば、たとえテレビが液晶でなくとも何の不満があろう。ここに泊まったら他所には泊まれない、地元の人からも羨望の眼差しで見られる宿である。

2泊で利用。エントランスは十分な広さで、受付の対応も文句のつけようがない。廊下の感じも高級感があって落ち着いている。他のレビューにあるように、部屋が少々暗く読書するには物足りなく、また、隣のビルがすぐそばなので日中でもブラインドを上げることができなかったのは不満な点だ。とはいうものの、朝食の内容やスタッフの対応、全体の雰囲気、さらには繁華街に近いという立地からすれば、十分なレベルにあるホテルということになろう。熊本に行く機会があればまたお世話になります。