セラフィームさんの商品レビュー

美女ジャケと思いきや・・・ｗ

遠目からみれば、JAZZジャンルで蒐集家が多い美女ジャケか？？？と思いきや、この女性結構お歳をくっていて幾分かショボーンｗ
それはさておき、この盤、当シリーズではぼちぼち存在していますが、非常に珍しいシグニチュア原盤です。
で、レーベルがマイナーだから聴かないとかなりもったいない部類の盤だと思います。
残念ながら、サイドメンは私の不勉強か、本当に無名なのかどうか分かりませんが、価値としてはトニー・スコットのクラリネットリーダー作という点にあると思います。
元々、モダンジャズの時代になり、クラリネットの重要性が希薄になっていく中、ある意味クラリネットの音色が好きな方にはもってこいの作品でしょう。
録音状態は非常に良く、スコットのクラリネットの柔和な音色を存分に楽しめると思います。
ただ、題材として挙げられている「ジプシー」なるミュージカルはそんなに知名度があるのでしょうか・・・。
当方、ある程度ミュージカルは好きな方ですが、この盤を手に入れるまでタイトルさえも耳にしたことがありませんでした。
ただ、内容は軽快・穏やかな路線でクラリネットにぴったりという感じでしたがｗ
★はかろうじて５つという感じでしょうかね？？？全体的にはよく出来た作品なんですが、収録時間の３２分というのは些かきついし、雰囲気を楽しんでいる間に何時の間にか終了というパターンですから。

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アート・ペッパーも良い仕事してますｗ

この盤は、お世辞にもジャケには惹かれることはない方も多いと思うのですが、一度プレーヤーにかけると認識はかなり変化してしまいますｗ
私もどちらかというと、ボーカル物・ビックバンド物は余り好きではない方ですが、この盤に至っては何故国内初CD化のレベルなのかよく分かりません。
まず、ドラマーがビックバンド編成というのも珍しいかと思いますが、バディ・リッチのドラムは終始冴えています。とんでも無いスーパーテクでソロもウットリですねｗ
ビックバンドでもピアノや管に関してのソロは珍しくないのですが、ここまでドラムで盛り上げられる方というのも唯一無二の存在なのではないでしょうか？？？
また、この盤の価値を高めているのは、クレジットや帯では目立ってませんが矢張りアート・ペッパーの存在を抜きにしては考えられないでしょう。
ライナーツノートが触れていますように、本当に７／１１曲でのソロは本当に良い仕事しております。とてもドラッグ・アルコールに溺れていた時代とは信じられません。
あと、CDを聴く分では余り関係ない話なのですが、この盤はナイトショーが終わってからの深夜３時頃にセレブを集めて行われたライブ盤というのも驚きました。
バンドから醸し出されるパワーはとても１ステージ終えてからの物とは到底思えません。
★は間違いなく５つ以上。
音質は良い方なのですが、流石にリッチとペッパーのソロのことを考えると、ライブというのが一寸もったいないかな？？？という感じですね。臨場感・ライブなりの迫力は確かにありますがｗ

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注意！！！売り切れはかなり早い！

この盤、実は２０１１年１２月２１日発売の５期のシリーズの中で、日頃利用していたショップさんで売り切れ、某大手外資系の通販サイトでも即納ではなかった為、欲しい方は直ぐに発注かけた方が良いです。
ベスト＆モアシリーズは過去の作品を検索してもご理解頂けると思うのですが、無茶苦茶早く売り切れる盤もありますから。
さて、感想はというとキャピトレーベルではライブ盤の方が遙かに多いキャノンボールのリーダー作ですが、ノリと熱気は最強クラスですｗ
はっきり言ってメンバーが半端ないです。アダレイ兄弟に加え、ヨゼフ・ラティーフの３管は圧巻ながら、キャピトルのライブではよく組んでいるサヴィヌルもいますから、文句のつけようがない・・・。
３管編成は、アンサンブルをこだわりたいという意向があったみたいですが、本作を聴く限りでは、それぞれのソロと絡み具合が生々しく、熾烈でどちらかというとごり押し感が強いです。
個人的には残りのメンツである、ベースのサム・ジョーンズ・ドラムのルイス・ヘインズではルイスのドラムが非常にライブに合っているといういう気がしてびっくりしました。
リズムキープはさることながら、複雑なコンビネーションはないのですが、とにかく映えてます！！！このメンバーの中では年は１番上だったということですが、瑞々しさは凄い物があります。
ただ、他のキャノンボールのキャピトル盤のライブでレビューしたのですが、どうもこの盤でのライブ録音は比較的オーディエンスの音を拾いすぎている傾向があるんですよね。
換言すると、熱気はより伝わってきますが、音のクリアさや分離は勿論スポイルされるわけで、その辺りは微妙な気分です。
特にこの盤のように、演奏だけでの雰囲気が凄ければもう少しメンバーの音を拾って欲しかった・・・。
個人的な見解ですが、サヴィヌルとジョーンズはソロはあるのですが、３管とドラムに良いところを持って行かれている感じですｗ

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異色にもほどがあるでしょｗ

東芝ＥＭＩのこのシリーズは、第１期から買い進め現在５期に渡るまでかなりの数をホールドすることになりましたが、果たしてこの作品、そもそも第５期に入れて良い物なのか非常に難問ですｗ
第５期発売である２０１１年１２月２１日には、これまでのシリーズとより変わったフォアキャスト･シリーズというフュージョン中心のラインナップも出ましたが、その中に入れても恐らく異色作の臭いが強いかとｗ
起因としては、演奏時間が７０分近いことは嬉しいのですが、その中の過半数とまではいきませんが、当時かなりの人気があったＤＪのリック・ホームズによる占星術に関するナレーションが占めております。
無論、演奏に合わせてなのですが、この比率まで来るとかなりの方にとっては好き嫌いが分かれるかと・・・。
ただ、伊達に人気ＤＪを起用したわけでなく、語り口はスムーズで個人的には好感が持てます。
欠点は、ラップのような音楽に合わしたリズムは皆無で、ひたすら語っている感じでしょうかね？？？かなりゆっくり目のペースなので、ここの正座の特徴の説明は当然時間をかけている割には希薄になりますし、ある程度占星術にお詳しい方なら殆どかよく言われる内容のことだと思います。
（一応、対訳はありませんがブックレットに英文は掲載されておりますｗ）
また、ナット･アダレイファンならともかく、名義にはキャノンボール・アダレイも掲載されていますが、これは期待できません。参加は２曲のみ。
ただし、殆どがナット・アダレイ作曲ということに関しては意義は有り、駄作とまでは言えません。
尚、曲調全体は１９７２年という時代を反映してどの曲もフュージョン色は強いです。
個人的には、この２年後にキャノンボール・アダレイのリーダー作で、同一ＤＪ・同じく星座をテーマにした「ラブ・セックス・アンド・ゾディアック」というアルバムがリリースされている様ですが、個人的には行きがけの駄賃というかそちらの方も聴いてみたくなりました。
（尤もＣＤで入手できるかどうか不明ですが。如何せん、この盤さえ国内初ＣＤ化です。）
基本的には、純粋にＪＡＺＺ・フュージョンを期待している方はパスした方が無難かも・・・。
ＢＧＭ／環境音楽好き、ないしはＤＪのサンプリングネタを探しておられる方には貴重な盤かもしれませんが・・・。

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バリトン・サックスも悪くない。

再生機材・スピーカー等にもよりますが、録音状態が良い盤で、稀に比較的珍しい楽器がJAZZジャンルでフィーチャーされていると、何だか頗る新鮮な響きがあって心が躍りますねｗ
バリトン・サックスもハーモニカやチェンバロみたくJAZZの中では希有な楽器ではないですが、それを用いたリーダー作というのは珍しいのではないでしょうか？？？
とにかく、サージ・チャロフのバリトンサックスの低音が何とも心地よくて、どの曲も悦には入ってしまうこと間違いなしｗ
「ブルー・サージ」も良かったですが、当作品も言うことはないですね。
３管編成は掛け合いはもとより、息も合っており、アレンジも大変面白いです。月並みになるかもしれませんが、矢張り７曲目の「ボディ・アンド・ソウル」の低音の出だし・掠れるまでの重低音の響き・他管との掛け合いなど恍惚となってしまいます。
このシリーズ、本当に企画に感謝ですね。音質も殆どが素晴らしいですし。
尚、この盤音質は１９５５年作品でもブルー・ノートのＲＶＧシリーズ並みに良く、しかもボーナストラック３曲収録。
これは★５つ以外つけようがない・・・。

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ちょっと洗練されすぎかも。

イアン・カー自体、フュージョンやジャズ・ロック好きな方にとってすれば大御所なのであろうが、私はジャケットとブリティッシュという言葉だけに引かれてほぼ打診買いｗ
大まかな感想を言うと、この盤はフォース・ウェイと等しく、東芝EMIのFORECASTシリーズの盤であるが、年代が１９７９年と比較的新しく、フュージョンとしては個人的には洗練されすぎていて少々凡庸だった感じである。
時代が時代なので、クレジットにはジェフ・キャッスルなどのシンセもあるが、良い意味で言えば都会的であるかもしれないが、黎明期にあるような混沌とした感じや、目新しさがあまりなかったのが残念だったところ。
シンセもこの時期では大分技術革新出来ていたはずなんだけど、興味深い使用は見られないですし。
また、これは当時の録音状態によるものなのか、この盤がロックアプローチ色が強かったのが起因しているのかは不明であるが、同シリーズのフォース・ウェイト比較するとこちらの方が１０年もリリースは新しいのに、楽器の生々しさなどはあまりない・・・。
というか、クリアはクリアなんだけれども、分離が今ひとつというような感じ。
評価については、イアン・カーのオリジナル曲が殆どなので、ファンにとっては必須なんでしょうけど、どちらかというと８０年前後のフュージョンに苦手意識がある方はきついかもｗ

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フュージョン・プログレ好きにはGOOD！

東芝EMIのコスパ・音質共に優れたBEST＆MOREシリーズもこの第５期で終了となると何だか残念な気もしますが、今回の第５期と合わせて、実は同発売日に別シリーズでFORECASTシリーズとなるものが存在しています。
これはどうもフュージョンやエレクトリック系に焦点を合わせたものなのですが、セラフィームのレベルでは全く知らないアーティストばかりでした。
取り敢えず、某サイトで評価があったこの盤に手を出してみましたが、思いの外嬉しい発見でした。
基本的にはジャズ・ロックと謳っていますが、感触的にはフュージョン・クロスオヴァーの部類。
ただ、マイク・ノックのEL-Pがなかなか印象的なのと、最大の聴き所はアンプを通しているマイケル・ホワイトのバイオリンでしょうか？？？
フュージョン・プログレでも大々的にここまでバイオリンをフィーチャーしているものは珍しく、しかもソロパートも長いことからある意味このバンドを唯一無二にしている特徴でしょうか？？？
ライナーツ･ノートを見るにあたり、かなり即興演奏には強いグループだった様で次回はライブ盤が出ていれば聴いてみたくなりますねｗ
尚、プログレジャンルのマイナー系は当時の録音状態が悪かったのか、リマスターが比較的新しくともクリアな音質を期待できないものが多いですが、この盤は６９年録音ものでもとんでもなく音圧・各楽器の音の分離にかけては秀逸でした。

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長持ちは致しますｗ

かなり前から大分電池事情も沈静化してきたみたいなので、今回は取り敢えず単3・単4の１番家庭で多く使用する電池を４本セットずつ購入しました。
流石に１０００回も繰り返し使用できるか迄は分かりませんが、かなり長持ちする感じですから、東日本大震災の教訓から家庭の全電池を全面的に充電式に変更する予定です。
また、お買い物マラソン時などお世話になると思います。

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相変わらず、波が大きいですねｗ

42巻は、前半2編がギャグ路線・後半が全てある程度のシリアス路線という感じでした。
個人的にはこれまでのギャグマンガで色々なされてきた実験的試みであるような「新人漫画家投稿編」については、「こち亀」「バカボン」等にも見受けられる様な気がしましたがかなりツボに入りましたｗ
「夜神：ホスト編」については相変わらず、下品路線であるものの、月読・九ちゃん・さっちゃん等の人気キャラが総出演してましたから、もう少しはじけ具合を楽しみたかったところですかね・・・。
評価が難しかったのが、「真選組ＶＳ見廻組」の話ですかね。
土方ファンにとってはやっとシリアス路線かと思いきや、あまり語られることのなかった土方の過去が出ているのにもかかわらず、何だか釈然としない内容で、加えて長編と呼ぶのには短すぎる展開・・・。
また、短いのに新キャラは話の要になる人物だけでも、佐々木鉄之助・佐々木異三郎・今井信女と3人も出て来ているので消化不良感がかなり強い感じ。
ネタバレになりますが、最後の最後でまた高杉が出て来て見廻組との接触があった伏線らしきものを出していますしね。
著者はかねてより、長編は苦手だと言うことですが、真選組関連・白夜叉編（銀さんの過去編）については出来れば数巻にまたがる長編にして欲しい感じです。
★は前半に稼いだという感じでかろうじて5つですかねｗ

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ピアノトリオは食傷気味かも・・・。

流石に未だに、ビル･エバンスのトリオ編成はとんでもなくリピ率・買い直し率は高いですがｗ、正直この盤はプレスティッジ時代のレイ・ブライアントの方が良かったかなという感じが否めませんでした。
無論、演奏自体は悪くないのですが、サイドメンの個性が今ひとつ発揮できていない感じ。
この盤は、元々「シグネチュア」という超マイナーレーベルに吹き込まれたもので、ＪＡＺＺ喫茶全盛時代は所有しているお店の格付けは結構な物だったらしいのですが、個人的には過大評価されすぎ感が・・・。
良い面とすれば、「ブルー・モンク」「ミスティ」「ナウズ・ザ・タイム」「バグス・グルーブ」「ウォーキン」「Ａ列車で行こう」等、そうそうたるスタンダードが楽しめる点が挙げられると思うのですが、悪い面を出すとすると、1959年の録音でモノラル、加えてこの時代の録音で有りながらマイナーレーベルだったためか録音機材が悪かったのでしょうか？？？２４ＢＩＴリマスターかけても今ひとつ音の鮮明さは良くない感じです。
音圧もかなり低め。
特に、このシリーズで時代を考慮すればここまで音が良くなかった盤も珍しいと思います。
評価は分かれると思いますが、一応レイ･ブライアントのスタンダードがまとめて聴けると言うこと、収録時間が46分と比較的長めと言うことでかろうじて5つ★というところです。
個人的には３か４で、レイ･ブライアントをあまり所有していない方はプレスティッジ時代のものから蒐集していった方が良いかと思います。

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正直、非常に良く出来ておりますｗ

結局、中古市場でも値段が下がらず、ディスカウント率が良かったので購入ｗ
マンガは全巻持っていますが、当時はＤＶＤにはまっていて、ＯＰ・ＥＤのできの良さに欲しくなってしまいました。
また、ＤＩＳＣ２の経験値上昇中☆や経験値速上々↑↑などについては、EXIT TRANCE PRESENTSシリーズでもよくカバーされておりましたので、どうしてもオリジナルをホールドしておきたかった気持ちがありました。
基本的に、いくつかのシーズンのＯＰ・ＥＤが殆ど網羅されておりますから、ＤＩＳＣ２の1から6曲目くらいはとんでも無く気持ちよい明るい気分にさせてくれます。
まさにキャラクターソングベストという名にふさわしい一品ですｗ
またＤＩＳＣ１はチアキの「カレーのうた」が収録されているのも非常に面白かったです。
それにしても、最近の声優さんは声優業もさることながら、歌の上手さも全くばかに出来ないですよね。

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カントリー・プリーチャーよりは悪くない。

前述した「カントリー・プリーチャー」も駄作とまでは言いにくいが、公民権運動の臭いがＪＡＺＺアルバムにとってどうなの？？？という問題があったり、矢張りソウル･ファンキー路線で捉えても、ジェームス・ブラウンの一連のライブアルバムと比較するとパワー不足は否めないので、同じようなメンツでライブ盤ということになるとこの盤の方が音楽的に優れているような気がします。
こちらもＭＣはあるものの、プリーチャーと異なり、アダレイ本人のもので、曲の間にぶち入ったり、異様に長かったりということはありません。
サヴィヌルの演奏は、プリーチャーと比較し些か控えめな印象ですが、アダレイのリーダー作と言うことを考えると大きな問題はないでしょうｗ
相変わらず、ファンキー・ファンク感については言うことはありませんが、実はキャピトルから出ている18枚ばかりのアダレイ名義のアルバムは過半数以上がライブ盤とのこと。
当然、この盤もライブ盤でその辺りはもう少し分かり易いタイトルにして欲しかったという所ｗ
当方、別にライブ盤が嫌いと言うことはないのですが。
録音のアプローチで言うと、「プリーチャー」と等しく、ＪＡＺＺにしては希有でオーディエンスの音声がかなり入っています。
これが盛り上がりととるか、演奏の邪魔ととるかは聴き手にゆだねられますかね？？？
尚、この盤は国内初ＣＤと合わせて、ＬＰにない2曲のボーナストラックが入ってますから、収録時間は61分と長め。
そういったこと全て包括して、★は矢張り5つですかねｗ

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1枚の中に色々な表情ｗ

vol.1も同時に購入いたしましたが、個人的にはこちらのvol.2の印象の方が強い。vol.1と等しくして、サイドメンは3回変化していくが、ビバップの名残がありつつクールジャズに向かうゲッツの様相がかなり興味深い。
円熟期と比較すると、かなり元気にサックスを奏でている曲も有り、その辺りはファンにとっては非常に面白い聴き所ではないだろうか？？？
また、扱っている曲は超スタンダードが多く、「春の如く」「スプリット・キック」「バードランドの子守唄」極めつけは「枯葉」まであるのが嬉々としてしまう。
個人的には、52年12月録音で、ビル･クロウが参加しているのに驚愕。地味ながらも良い仕事してます。ただ、残念なのは録音時期が古いのが響いているのか、重低音系が特に前に出て来ていないのが惜しい・・・。

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オルガンとの組み合わせはどうだろう？

ソニー・スティットのワン・ホーンアルバムと言うことで、期待が大きかったのだろうか？？？どうもオルガンを加えることで、売りの一つとも言えるブルージーさがかなりスポイルされている気がする。
個人的な趣向なのなのかもしれないが、オルガンというとどうしてもファンキーさやフュージョン系のニュアンスを感じてしまうだけに、カイナードのオルガンは好演で、文句のつけようがないのだが、今ひとつスティットのテナー・サックスとあってない気がしてならない・・・。チグハグとまではいかないと思うのだが・・・。
確かに、バラード系の曲については秀逸で、心地よい雰囲気を醸し出してくれているものの、テンポが多少早い曲になればスインギーともファンクとも言いにくく多少消化不良気味な感じが嫌が上でもしてしまう。
こちらは国内初ＣＤ化の部類であるが、スティットのリーダー作にはよりよいものがあるので、「ナウ」など手を付けていない盤があればそちらの方を優先したいところですかね。

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衰えぬ中性的ボイス。

チェット・ベイカーはかなり長期にわたってドラッグとの縁が切れなかったアーティストの一人であるが、若かりし時の「シングス」のボーカルと比較すると、ボーカルに衰えがみられずにある意味驚き。
個人的にはベイカーのボーカルは上手いとはあまり感じない。特にJAZZに必須と言えるようなハスキー系でもないし、スキャットなどの技巧がずば抜けているということもなく、声量・音域とも特筆すべきものがない。
ただ、奇妙なのはよく評論で書かれているように、その中性的な声質は何故か心地よく、印象に残ってしまう。
この盤ではボーカル曲は3曲のみだが、本人が吹いているフリューゲル・ホーンも文句は言いようがないが、ボーカルはスタンダードもあることからかなり目立った存在で収録されている感じ。
尚、この盤、レーベルがコルピックスと全く耳にしたことのないところ。それ故か、非常に良く出来た盤にもかかわらず国内初CD化というのは嬉しい限り。
相変わらず、このシリーズ、対訳は無いもののこの価格帯で歌詞が付いているのは驚きましたｗ
尚、前編はほぼスローペース・バラードばかりで、ある意味しっとりしたいときなどには無茶苦茶お勧めできる盤ですね。
★は満点以外つけようがない・・・。
それにしても、レジェンド級のJAZZアーティストで楽器＋ボーカルも出来る方ってまさに唯一無二ですよね。他にいらっしゃるんでしょうか？？？

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