アンクティルさんのトラベルレビュー

つくづく良い温泉だと思います。温泉は自家源泉の「若乃湯」と「白旗の湯」の二つを有しますが、双方とも名湯だと思います。前回、３月下旬に訪れた際に温泉の印象が傑出して良かったため、「また訪れたいものだ」と思っていましたが、記憶に違わず、今回も好印象のまま、温泉を堪能することが出来ました。
また旅館も、規模・運営共に家族的な印象で、緊張すること無く自然体でいられるため、そうしたところに惹かれてリピートされる方が多いのではないかと思いました。
また季節を変えて訪れたいと思っております。

草津館の持つ大いなる魅力の一つはやはりその温泉です。草津温泉にはいくつもの泉質の湯があり、好みで選択することが可能ですが、ここは正に温泉らしい温泉であり、白旗の湯と共に自家源泉である若の湯の泉質は最高の域にあると思います。温泉として分かり易く、つまり万人に評価・支持される高い資質を持つ温泉だと思います。
これまで定宿としていた西の河原温泉を使っているＫホテルのお湯と比較すると、「ああ、西の河原温泉はここと比べるとあっさりしていたんだなあ」と思います。
また、このお宿の魅力は温泉以外にも、旅館の規模から考えれば、創意・努力の感じられる料理や家庭的な対応にもあると思います。
再訪される方が多いということも、「むべなるかな」と思った次第です。
かくいう私も、このコメントを書きつつ、再訪したい気持ちが起きて、その思いの始末に困っています（笑）。
立地は「湯畑」を囲む位置に在り、観光的な視点からは最良でしょう。それ故、トレードオフの関係になりますが、静寂を好む方にはネガティヴに感じる方もいるかもしれません。
また、違う季節に訪れたいと思っています。

再訪問になります。昨年の１２月に投宿した際には、特に温泉と料理について高い満足を得られましたので、今回は訪問の季節を晩春へとかえ、その季節に応じた料理を楽しみにしつつ訪れました。
結論としまして、今回の訪問も心地良いひと時を過ごすことが出来ました。サービスに不都合なことなく、食事や館内の説明についても前回と同じ仲居さんによって丁寧に行われました。
食事についても前回同様、豊かさの感じられる王道をいくものであり、晩春から初夏にかけての季節の食材を美味しく頂くことが出来ました。
やわらかな泉質の温泉も良好。また桃山風呂とそこに付属する大野天風呂のもつ雄大さには今回も圧倒されました。
建物・客室は松籟荘３階の女郎花に泊まりましたが、今回の客室には茶室も付属しており、｢練りが甘い！女性の立てたお茶のようだ！｣と、いつも私の立てるお茶を揶揄する茶道仲間との宿泊・利用などにも良いかな、と思いました。
また嬉しいことに、前回、心残りとして本欄に、コーヒー・サロンにセットされているジーメンスのスピーカーを聴くことができなかったことを記しましたが、フロントの方がそれを覚えていて声をかけて下さったことも良き思い出として残っております。
今、コメントを書きつつ、旅館で過ごした様々なことを思い出していると、またまた次は秋に訪れることを夢見てしまっております。

駅前にあるため、駅へのアクセスやちょっとした買い物なども出来る、大変便利な立地のホテルです。
また、数量限定ですが朝食も提供されます。
必要十分な設備もあるためビジネスに適していると思います。

多くの面において、とても良い日本旅館でした。サービスに不都合なこともなく、食事や館内の説明についても、よく研鑽を積まれた仲居さんにより行われ、大変満足のできるものでした。
特に高く評価できるのは温泉と料理です。泉質も温泉らしい良好なものであり、桃山風呂とそこに付属する大野天風呂のもつ佇まいには圧倒されました。料理も真っ直ぐな王道をいくもので、大変すばらしく、また大変美味しく頂きました。
建物は松籟荘の２階の撫子に泊まりましたが、客室も（二重窓になっているせいもあって）古い日本家屋にありがちな寒さもなく快適に過ごせました。（ただ松籟荘の館内にはＥＶはないらしいので、足腰の弱い方には階段の昇り降りが負担になる場合もあるかもしれません。そうした方には、松籟荘なら１階の客室を、あるいは本館の宿泊をお勧めいたします。）
また、翌朝にはロビーに隣接するサロンでコーヒーを頂きましたが、そこで流れているオルゴールの音も深みのあるもので、朝のひと時、とてもくつろいだ気持ちになることが出来ました。
ただ、心残りが一つありました。それは、コーヒー・サロンにセットされていたジーメンスのスピーカーを聴くことができなかったことです。私もオーディオファイルの端くれとして、ジーメンスとは３５年振りの再会（前回聴いたのは確か１９７８年頃に自作アンプで伊藤喜多男先生の鳴らされたもの）でしたが、今回は聴くことが出来なかったため、次回は是非聴かせて頂きたいと思う次第です。
また、これも旅館のご主人の趣味なのか？、夕方にはモーツァルトのＰコンが、翌日の午前中にはジャズの“Like someone in Love”がさりげなく館内に流れていて、個人的にも思わずニヤリとさせられてしまいました。
今、コメントを書きつつ、旅館で過ごした様々なことを思い出していると、ついついまた訪れることを夢見てしまいます。

実に至れり尽くせりのサービスの提供される旅館でした。谷川温泉は水上温泉の近くながら対照的に静寂感もあり、好きな温泉です。二年前に姉妹館である「旅館たにがわ」に宿泊した際、家人がこの仙寿庵でのエステを楽しんでから、「いつかは泊まってみたい」という希望もあり、今回利用することにしました。
今回は私の誕生日と家人のＮＰＯ法人設立完了のお祝いということで、お祝いのプランを選択しました。
旅館のロケーションは静けさのある場所で、のんびりと休日を過ごすには最適でした。先ず「良いなあ」と思ったことは、チェックインの時間が午後１時からということで、時間的余裕がそのままくつろぎにつながっていくことでした。敷地内にある別棟の読書室でコーヒーとお菓子を頂きながら２時間ほど読書を楽しんだり、温泉に入ったり、ポストモダン的な印象の建物内の意匠を眺めて楽しんだりと、明るい日差しの降りそそぐ秋の午後のひと時を気ままに過ごすことが出来ました。
食事は建物と同様で非常に創意工夫のあるものでしたが、こちらは好みもあるため、私にはサービスに比べるともう一息ほど伸び代の余地のあるように感じられました。思いの感じられる料理でもあるため、これからも料理の限界を広げつつ、更なる質の向上を図っていって頂きたいとエールを送りたいと思います。
お部屋には温泉の引かれた半露天風呂がありますが、これは姉妹館の旅館たにがわの特別室付属のお風呂に通じる感じもありました。
最後にびっくりしたのは、チェックアウト後に「車のフロントとリアのウィンドウを拭かせて下さい」と言われて拭いてもらったこと。また車を走り出してから、何気なくルームミラーを見たところ、スタッフの皆さんが１００メートルほど後ろのところで手を振って見送ってくれていたことです。
おそるべし！ハイ・ホスピタリティの仙寿庵！（笑）
季節を変えて、また訪れたいと思います。

久しぶりの民宿での宿泊でありました。ここの特徴は、民宿らしい気さくな女将さんとボリュームのある美味しい家庭的な料理でしょう。ビールも安く飲むことが出来ました。
今回の宿泊プランは前沢牛ステーキプランでしたが、肉は自分で塩・胡椒等、味付けをして、好みの焼き方をするというセルフ方式です。もちろん、女将さんによる焼き方のアドバイス付です。ちなみに肉は霜降りの２００グラムとのことでした。また前沢牛のにぎりも二貫付きました。
その他にも、旬の筍や焼きたての秋刀魚、鰹のお刺身、つみれの入ったお鍋、等々、締めのおそばに至るまで、様々な食材を使った料理が出て参りました。「満足！」のひと言です。
宿のある環境は田園地帯であるため、近くの道を時々車が通るくらいでいたって静かです。世界遺産のある平泉（中尊寺、毛越寺等）にも近いため、観光と料理を楽しみたい人に向いている宿だと思います。
お風呂は宿のお風呂もありますが、近隣の温泉入浴施設のチケットを貰って、そちらを利用しました。その温泉施設も２ヵ所から選ぶことが出来ました。
ふと、後になってから懐かしさとともに思い出してしまうような宿なのでしょう。

都会とリゾートの良い面を併せ持つ快適なホテルです。比較的部屋数も少なく、建物もどちらかといえばコンパクトなせいか、スタッフの方も多目に感じます。それ故、ホスピタリティ(もてなし感)も通常のホテルよりも明瞭に感じられます。印象としては、ホテルとしての均質感とオーベルジュのくつろぎ感があるといったらよいでしょうか。
２０数年振りの再訪のためか、記憶はメインダイニングのアールのついた開放的なウインドウしか思い出すことが出来ませんでしたが、高所から相模湾を一望する眺めはやはり爽快のひと言。
また、食事も夕食は勿論、朝食も良質かつ創意工夫のある内容で大変満足しました。
今回は娘の誕生日を祝うためのアニバーサリープランでの宿泊でしたが、また季節を変えて訪れたいと思います。
かつて近くに住んでいたこともあり、波の音を聴きながら、今でもバスの定期券には山廻りと海廻りの区別のための「山」・「海」というゴム印が押されているのかな、などと思いつつ、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。

四万温泉郷の最奥に近いところにある旅館です。細目の道路を上っていくので対向車にはご注意ください。興味深かったことは、旅館の敷地内にお寺のお堂があることで、訊けばずっと昔は宿坊の時代もあったとのことでした。
今回は研修中の職員さんが目に付きましたが、そのせいか未だ対応にぎこちなさや、客への働きかけのタイミングがずれるといったこともあり、こちらの方で色々とやりとりを考えてしまうこともありました。ＯＪＴ中といったところですが、今後の成長が期待されます。
客室はスペース的には２〜３名までなら快適に過ごせる広さで、客室付属の露天風呂は湯温はやや高目ですが掛け流しである点が良いと思います。
夕食の料理は地産地消を志向した内容とのことですが、メインが上州牛のシャブシャブですので、どちらかといえば若い人向けの感がありました。朝食にも牛肉の柳川風の料理も出たため、旅行後もそうした印象が残っています。
嬉しかった点は、一般用の浴室・脱衣室から出て来たスペースに湯上り用の冷水や牛乳、コーヒー牛乳が用意されていて入浴後の渇いた喉を潤すことが出来たことです。入浴前に利用すれば、梗塞系の疾患の発症予防にもなるでしょう。
また、エステティック・サロンも館内にあり、利用した家人の話では、インテークから始まり、エステ終了後、最後に飲み物が出てお開きという通常の流れであったとのことでした。内容的には標準レヴェルであり、愉しめたとのことです。

関東地方は大雪で、交通機関が次々と運行停止になる直前にチェックインすることが出来ました。
結論から申せば、富士屋ホテルは「最高のホテル」でした。何より大雪というイレギュラーな事態でのホテル全般のご対応を見るにつけ、それは「古き良きホテル」に対するイメージ通りで、感銘さえ受けました。
もちろん料理も美味しく、通常のサービスも良好でしたし、宿泊した西洋館のお部屋も趣きもあって、母と娘二人の記念旅行にはとても良い記憶として残っています。
また雪のため、外出のためらわれる状況でも、文化財でもあるホテルの「館内ツアー」にも参加でき、退屈せずに過ごすことが出来たことも予想外の嬉しいことでした。
日光の金谷ホテルや軽井沢の万平ホテルなどもお気に入りの歴史のあるクラシカル・ホテルですが、どうやら、もうひとつ定宿が増えることになりました。
次は予約を取ってくれた主人と再訪いたしたいと存じます。
また、その節にはよろしくお願いいたします。