長年行きつけのBARのマスターにこき下ろされ続けながらも
意地でも愛飲している山崎12年。
決して上品ではないし繊細でもない。
もちろん、老練でもパーフェクトでもない。
ひと癖ある「野武士」のような感じ。
バニラっぽいとかフルーティとか、汎化して言えば甘口って
ことかも知れないけど、世襲された貴族的みたいな出来上が
った感がなくて、初めて飲んだ時は、「う~ん、玄人だねぇ…」
って感じた。それが今や日本ブームも手伝って、世界に知れる
ところとなる。
後発だから伝統は追い越せないけど、粗削りな未完成っぽさに
魅力があると思う。
この店の販売価格は、希望小売価格からすると、差額を
「消費税+送料」と考えると決して安いとは言えないけど、
需給バランスの問題だから仕方ない。
なので、値上げ後の12年との味比べ用に購入しました。