私は、ベルトのデザインではリングベルトが一番好きで、何本か持っていますが、イタリアメーカーなどに多いきれいめの30mm幅では華奢で弱々しい感じで、幅が太くバックルが大きめの方がかっこいいと思うのですが、RRLなどの品では40mm以上の幅になり、ジーンズにしか使えません。
こちらの品は、35mmという絶妙な幅で、十分な革の幅と断面径の太いリングで無骨さを保ちつつ、チノパンやスラックスのループにも通り、ほとんどのパンツに使えます。
リベットやステッチのディテールも凝っていて、RRLの製品以上のこだわりを感じます。
また、リングベルトは先端が前側に反り返って邪魔くさいという欠点がありますが、この品にはそれを抑えるためのDリングが付いていて、デザイン的にもさらに魅力を高めています。革の質感も良いです。
本当に素晴らしい品ですが、1つ重大な欠点があります。
一般的なベルトと比べて長さがかなり短く、切り替えし部分の裏面が5cmくらい丸見えになっているのですが、裏面が肌色で目立つので、すごく見栄えが悪いです。私はこの5cmの部分をマッキーの黒で塗りつぶしたところ、だいぶ見栄えが良くなりましたが、そもそも短いし、もともと1インチか2インチ上げたサイズで買うのが良いと思います。
また、メーカーさんは切り替えし部分だけは裏面も黒染めしておけば良いのに、と思いました。
しかし、この欠点を除けば、1万円で買えるベルトとして最高の品だと思います。