病院で、癌と闘い亡くなっていく患者さんに関わる毎日です。
治療を止める選択を出来ず、医師の勧めるままに抗がん剤治療を続け、ボロボロになり、癌が治らなかった悔しさ、死にゆく悲しみや無念の中で亡くなる方がほとんどです。
家族の方もボロボロになっていき、点滴でパンパンに浮腫み、人相が変わって、苦しみの表情になる患者さんを見続けるだけ、次第に家族の方もやつれていくばかりです。
苦しみながら亡くなった患者さんを見続けたスタッフも、心にしこりを抱えたまま、後悔の中で働き、次から次に、同じように苦しみながら亡くなる患者さんを見続けています。
先生の著書には、こんな現実とはかけ離れた患者さんばかりで、衝撃と共に、そんな医療が出来る事、そんな医療を行えるスタッフがとても羨ましいです。
亡くなるまでの時間を自分らしく、やりたいことをやり遂げて、穏やかに亡くなる。
人生最期の生き方で、周りに命の尊さを伝え、生かされているありがたみを感じ、穏やかに亡くなる事が出来ること。残された方も前を向いて生きていける事が本当に羨ましくて...私もそうしてあげたかった。
治療に悩み、選択を迫られている人に、ぜひこんな生き方、ご臨終の迎え方が有ることを知って欲しいです。
自分らしく、最期まで生きる事!当たり前のようで難しいと思っていた事が叶えられるんだ、と前向きになれる本です。