飯テロ酒テロを容赦なくぶつけてくる異世界人情ファンタジーの四冊目。
この巻は今まで出てきたキャラクター達、新たに登場した面々などの、
様々な「動き出すきっかけ」を丁寧に描いていると思います。
前巻まででうまい飯と酒が潤滑剤になって温まったり解れたりした人達が
さらなる一歩を踏み出す、楽じゃないけど優しい世界が見える人情劇。
料理人として思い悩みつつも進むきっかけを得られそうな大将も込みで、
彼らの「転機」と「結果」が見えるのはもうちょっと先でしょうけれど、
どこか安心した気持ちで見届けようと思える居酒屋を肴に、どうぞ一献。