「アヒル~」の映画でファンになったものの、映画ばかりで小説には中々手を出せないでいたところ、この本を発見。仙台に住んでたのとエッセイ好きなので、購入してみました。
懐かしいアイスクリーム店やCDショップの話など、知ってる世界が描かれている不思議とワクワク感、また同世代を実感して、かなりの親近感が。著者の心配性度合がおかしかったり心配したり、毎日少しずつ読むのがとても楽しみになりました。エッセイかと思いきやフィクションだったり、インタビューが載ってたりと、ただのエッセイ集ではないのも何だか著者らしいイメージがして、面白かったです。震災はちょうど3月11日前後にこの本を読んでいたので、色々思い出して複雑な気分が甦りました。仙台や石巻のことは知り合いに聞いてはいたけれど、どんな想いだったかとかあまり深い話はしてなかったので、心に沁みました。本の内容と自分の現実がリンクすることがよくあるのですが、今回もまさにそうで、短編はこれから髪をカットするたびに思い出しそうです。
エッセイは苦手とのことですが、ぜひエッセイの続編が読みたいです。