ＭＯＴＯ ＮＡＶＩ（モトナビ）電子書籍 NO.72 2014を買い求めた。今号は、俺たちのバリバリ伝説と題して、1980年代に講談社は週刊少年マガジンに連載されていた、しげの秀一作『バリバリ伝説』を取り上げて展開している。物語の内容は勿論の事、影響を受けた元ＧＰライダーへのインタヴューなど、色んな角度でバリバリ伝説を紹介している。この作品が連載されていた頃に、毎週水曜日が待ち遠しく購読していた世代は四十路も後半になることと思いますが、そういった世代をターゲットにした記事展開である。そんな読者が共感できる内容となっている。同世代で興味のある方は、是非購読を。 以下、余談。 今年の夏の盆休み、空いた時間に自宅でゴロゴロしながら偶然にもバリバリ伝説を振り返るが如く読んでいた。我が青春期の1980年代。スマホもハイブリッド車も無い時代だったが、当時の日本には勢いがあった。夏の日の早朝、神戸の自宅の窓を開けたら、六甲のワインディングを駆け抜けるマシンのエキゾーストサウンドが聞こえてきたものだ。1985年。息を切らして自転車のペダルをこぎ、六甲のコーナーまで行き、フルバンクで駆け抜けるマシン達を眺めていた頃。 今振り返ってみても、色んな意味で“熱い時代”だった。バリバリ伝説は、そんな時代の、一つの象徴かもしれません。 余談、その２。 バリバリ伝説の３部に出てくるライダーの一人、ワイン・ガードナー。関西では“ガーやん”と言っていた。高校生の時、バイクの免許が無いから近鉄電車に乗って、鈴鹿まで８耐を観に行ったものだ。世界屈指のライダーの走りを生で見る。衝撃的でしたね。２０万人近くを動員し、座ることもままならない満員のサーキット。今では考えられない時代でした。今の鈴鹿８耐の観客動員は７～８万人。気軽に行ける時代になりました。レース終了後の渋滞も殆ど無いし。当時もいい時代でしたが、今もいい時代なんですよ。