主人公エウメネスが将来仕えることになる、若きアレクサンドロス(3世、大王)が登場。ここではまだ二人の交わりは浅く、アレクサンドロスとその周囲の人々に重きが置かれて話が展開している。複雑な親族関係者や、今後大遠征に部下として従うであろう”ご学友”など、歴史上に実在した人物が一気に登場する。アレクサンドロスに関する書籍で、知識を得ておいたほうが、もっと楽しめると思います。オリバーストーンの大作映画「アレキサンダー」も見ておきたくなりました(悪評も多い映画のようですが)。今後、母オリュンピアス王妃や、ヘファイスティオンといった人物がどのように描かれていくのか興味深い。