「マカロニほうれん荘」「ブラックジャック」、そして吾妻ひでお氏の一連の作品掲載時、チャンピオンはある意味黄金時代を迎えていた頃がありました。 ただ、その後は衰退の一途をたどり、刃牙やイカ娘が有名になるくらいまでは、大凡ほとんどの方々が、有名連載漫画で知っている作品は「ドカベン」ぐらいしかない状況にあったのではないでしょうか？ 無論、現在でもサンデー・マガジン・ジャンプの人気には及ばない感は払しょくできませんが、雑誌自体には読みたくなる漫画も増え、加えて上記３誌には見られない独特の路線を歩んでいる作品が多いのは好感が持てます。 この「みつどもえ」も例外ではなく、タッチにおいては「看板娘」「浦安鉄筋家族」に似たところもあるなか、王道ギャグマンガに大切な勢いなども踏襲しているところがあり、個人的には１巻からかなりツボに入りました。 時期的に「イカ娘」と同時にチャンピオンで読めた時期もあったみたいですが、現在では休載（？）されているのが残念です。 それぞれ、無論持ち味は相違しますが、完全ほのぼの系の「イカ娘」が合わないが、初期の頃の浦安の勢いが好きな方にはかなり自信をもってお勧めできる漫画だと思います。 萌え系のエッセンスも多分に含まれておりますから、そちらの属性の方々もかなり楽しめる内容が多いでしょうｗ 尚、三つ子という設定の除外すれば、同じ萌え系３人娘物としては「こどものじかん」等もあるわけですが、「みつどもえ」ではシリアス系のネタはまずありませんし、サザエさん方式で登場人物は歳を取りません。 一寸不可解だったのは、当方がこの漫画を知ったきっかけは、前山田さん作曲のOP等のシングルを破格に入手した後、興味を有したからなのですが、アニメは２期まで続いた経緯があるものの、尋常でなくフィギュアなどのキャラグッズが少なかったという事でしょうか？ ねんどろいど等は出ていても不思議ではないだけに、そういった側面ではかなり不思議な作品ともいえます。