弦の振動を効率よく伝える材料は、縦弾性係数(kN/mm2)/比重(g/cm3)の値が高いほどよいとされます。ちなみに真鍮は98/8.5=11.5、チタンは106/4.5=23.5。この点、一般的な真鍮製よりチタン製のほうが音響的によいもの、となります。
経年劣化のせいもあり、なのか真鍮製のアジャスタ、E線がビリビリいうのでチタン製を購入しました。素直でキレイな音が出ます。A線でEの音を鳴らすととても気持ちよく響きます。
加えてこのチタン製アジャスタにはリンク(節)がありません。可動部がないため、アジャスタ自体にガタがないという構造も効率的なのかもしれません。
本当はA線にもこのアジャスタを使いたかったのですが、テールピースの形状(厚みの違い)的問題により、A線とD線には取り付けられませんでした。G線にはOKでした。