学校教育で使われているせいで、プラスチックのリコーダーはおもちゃ、という困った風潮がありますが、これはれっきとした楽器です。
アウロスのリコーダーはバスとアルト以外は吹いた事があるので、いつもながら質の高さには驚いています。
キチンと吹けば本当に素晴らしい音色を奏でてくれる楽器です。
その証拠に自慢ですが、知り合いとかにこのアウロスプラ管リコーダーの演奏を披露すれば、多くの人から称賛されます。
人によっては、プラスチックでも物凄い高級品なのかと言われるほどです。奏者の実力次第で、それほどのポテンシャルを秘めている「楽器」です。おもちゃだと思わないでください。
そしてこのテナーですが、やはり大きいです。まず最初に「デカッ!」と思う筈です。
最初のうちは演奏する事よりも、テナーリコーダーを持つという事そのものに慣れるところから始めないと、女性や楽器演奏に慣れていない人は挫折しそうです。
僕も身長は180cmほどあり、iPhone6plusを片手で使えるくらい手も大きいのですが、それなりに苦戦しています。
そしてテナーにはソプラノやアルトより柔らかく、デリケートなタンギングが必要です。しっかりコツを掴めば、最低音のドでも、ポーッとそれなりに大きな音が鳴ってくれます。
ただ難点は、高音域が掠れやすい事と足部管のキーが薬指と妙に近く、手が大きい人間にはちょっと窮屈に感じる事ですね?
手が大きい人はキー無しのテナーがオススメされる理由はこう言う事があるから、でしょうか?
次にハードケースですが、フルートやクラリネットの物に比べるとちょっと安っぽいです。
でも外観はしっかりしているので、街中で持ち歩いても演奏者として恥ずかしくなる事はないと思います。
やはりハードケースだと楽器に対する安心感が違いますね?キー無しモデルもハードケース付きにして欲しいです。
長くなりましたが、おもちゃではなくキチンとした楽器であることがお分かり頂ければ幸いです。