マント部位が二重廻しになっているので幾分重さを感じますが、着心地は暖かです。
コート部分の裏地は居敷あての様に裾部分を振らしてつけてあるので、裏地が被る心配も不要と思います。
ポケットの作りも丁寧で、内側のポケットはスーツのようにボタン留めの仕様になっています。
ポケットサイズもスマートフォンが収まるジャストサイズでした。
外側のポケットもしっかりとした作りで実用性が感じられます。
縫製も私感ですが丁寧で好いように感じます。
衿もとのボタン処理も撚り糸にて補強がされているので、上布がめくれてボタンが見えてしまう心配もなさそうに感じます。
裏地布の小紋付けされた鳥獣戯画文様プリントも地色と調和が取れていて全体的にもバランスが好いと感じています。
袖口廻りも大きくゆったりとしていますので、腕の振り回しに窮屈さがありません。
ダブルのスーツにても着用を試みましたが、袖付け廻りの寒さは気になりませんでした。
和装・洋装の双方用途に活用が叶いそうです。
余談ですが、和装コートはクリーニング代が高価になりますが、洋装のマント・コートとして持ち込むと廉価になると聞いていますので、一挙両得な気がしています。
いままで、それなりに見映えのする和装コートを探していましたが、通常の3割程度の価格で、このような良質な品の入手が叶うとは思っても見ませんでした。
この冬は意外と寒い日が多いので、都会でも着る機会が増えそうです。
衣食の環境がますますファスト文化?になっていくのでしょうか。喜びと戸惑いが交錯しつつ、和の文化を身近に感じる機会が増えて喜んでいます。
限定品のようですが、お奨めの逸品と思います。あくまでも私感の範囲のコメントです。