55W/6000kタイプを取り付け、参考までに純正H4バルブと比較撮影してみました。(但し壁面は車両に正対していません)
グレアは少し出ていますが、対向車位置から見ても眩しさは気にならず、カットラインはほとんど同じため光軸に手を加える必要もありませんでした。
もちろん明るさは段違いです。
6000kは純白という感じです。晴天時は一番明るく見えると思いますが、悪天候には4300kの方が向いているかもしれません。
バラスト本体は厚みがあるものの、イグナイター内蔵のため収まりが良く、バルブの防水カバーの加工も不要でした。
ここまでは良いのですが、やはり不満点もあります。
この手のHIDキット全般に言えることですが、バラストとバルブ本体から出ているコードの長さに全く余裕がありません。また、2ピースタイプのバルブとLo/Hi切り替え用のコネクターが違い、高圧延長コードセットが使えないため、バラストとバルブを離して取り付ける場合は低圧と高圧両方延長しなければなりません。
一番不満なのが付属のリレーユニットです。
リレー本体からバラストの電源線とバッテリー+/-のコードが出ており、バラスト線には各々電源コネクターとアースとLo/Hi切り替え用コネクターが付いています。つまり、合計12箇所もの接続箇所があり、各コードの分岐点からの長さも十分とは言えません。
こんなに制約されてしまうと、例えバラストを固定するスペースがあってもコードが届かないというケースが多いのではないでしょうか。
今回取り付けた車も、コードはギリギリで届いたものの各パーツを固定してしまうと結線が出来ないため、先に全て結線してから知恵の輪のようにしてパーツを固定しないと不可能でした。
せめてアースは1箇所にまとめた上、+端子共々もっとしっかりとした端子を付けてもらいたいものです。
また、電源ヒューズ部分とヘッドライトコネクター部は全く防水処理がされていないので、動作確認後は必ずしっかりと防水処理をしないとトラブルになりそうです。
更にリレー本体に空いている取り付け穴が小さく、一般的な軸径6mm(10mm頭)のボルトがそのままでは通りません。
とはいえ、この種の格安HIDキットでは今のところ間違いなくイチオシの商品です。
耐久性はわかりませんが・・
このキットを取り付けられる方は、自己融着テープとシリコンシーラー又は防水グリス、タイラップは必ず用意しておいた方が良いでしょう。