最初使用した時は、単調な書き味で、腰も無く、何の味わいも無い筆だと感じ、1年あまり使用しませんでした。
最近、再度使用してみると、期待した表現ができる筆であることに感動しています。
確かに、腰がものすごく強いわけでもなく、筆から弾力が伝わってくるようでもありませんが、丁寧に穂先を生かし、墨の量を加減してあげると、繊細な表現、線の切れ、強さ、そして味わいある擦れを表現できます。
柔らかく、しなやかな線質を表現できます。
筆の方から表現してくれるというより、書き手の意思を忠実に再現してくれるといった感じです。