母のお世話になっている介護施設の、他の高齢女性が、「座高が低いため(背中が丸まる、腰を前に滑らせて座るなどの姿勢のためと思われる)車椅子に座って、食卓につくと胸の辺りにテーブルがあって、『顔だけ見えているみたい』と周囲の人にも言われる」と仰り、拝見すると、車椅子に備わっている薄いクッション(2.5cm厚)と円座(体重がかかれば3cm厚以下)で足りないらしく、膝掛けに用意したペラペラの薄手ブランケット(小)を四つ折りにして(体重がかかれば1cm以下)敷いていらっしゃいました。
介護用品として車椅子用にカタログなどにあるクッションは定価1万円弱から数万まで。
贅沢を避けておいでの暮らしぶりに、とてもお勧めできず、「厚めで長く座っても疲れないもの」を一般のクッションで探しておりましたところ、この“厚さ8cm低反発PUレザー仕様”を見つけ、代理で購入させて頂きました。
他の方の書かれていたとおり、レザー仕様のものも、カバーと分けて中身はクルッと丸めてられて届きましたが、2辺開きの出し入れしやすいカバーに収めると、間もなく平らなクッションで厚みもしっかり8cmの姿になりました。
お届けすると、「これなら円座も要らないねぇ」と仰り、「ちょっと高過ぎるかなぁ」と心配なさったので、「もしそうなら、元々の2.5cmクッションを取りましょう」と申し上げ、2.5cm物とこの商品を重ねて試して頂きました。
使ってご覧になると、この2枚重ねでちょうどよかったようで、「食事も肩が上がらず、楽です」と喜んでおいでです。
マイクロファイバーも肌触りがよさそうでしたが、食べ物をこぼしたり、粗相したり、薬品や採血後等の出血で汚れることも予想され、サッと拭き取れば済むPUレザーで、濃い目の色(ブラウン)にして正解だったと思っております。
サイズ40cm×40cmも、車椅子座面にちょうどピッタリで、レザーのせいか、滑り止めのポチポチゴムが付いていなくてもずれません。
夏場には多少蒸れるかもしれませんが、そこは綿タオルを被せるなど、工夫して差し上げようと思っております。
「そんな値段でいいの? 随分早く届いたねぇ」とも仰っておいででした。
ご満足頂けたようで、探した私も嬉しい限りです。