ゴージャスだったり高級だったり、更に斬新だったりはしませんが、余計な装飾は一切省き、その上で秒針にワンポイントのアクセントを加え、時計本来の機能をデザインで更に上質した、ハンス・フィルフィカーによるステーションクロックの手法は見事としか言えません。それを腕時計にしたのが、このMONDAINEですね。デザインに関わる方であれば、この潔さは理解できるで方も多いでしょう。なかでもこのクラシックシリーズは秀逸です。フラットな風防はエボシリーズよりクリアで見やすく、エッジの効いたケースもバランスのよいボリュームです。オリジナルのステーションクロックは1940年代ということですが、時代を超えて古さを感じさせないほどの完成されたデザインと言っても過言ではないでしょう。全く飽きがこないので、壊れてしまってもついつい購入してしまいます。
MONDAINEは他の種類も含め20年ほど愛用していて、わかっている泣き所は以下のとおりです。
1.夏場の汗によるベルトの痛み→夏場は使用を控えるか、弛めに腕に巻きましょう。いずれにせよベルトは革ですので、毎日使うのは避けた方が断然長持ちします。
2.同じく汗によるリューズ周りの痛み→汗が付いた時には、リューズを引き出して拭き取りましょう。それだけでも効果があります。
3.元々入っているモニター電池が悪さをすることがあります→モニター電池は長持ちしない上に液漏れを起こしやすいため、購入時に予め交換してもらう方が良いと思います。ただ、電池交換はこのショップさんのようにちゃんとした時計屋さんに頼みましょう。
これから購入される方に少しでも参考になれば幸いです。