センゴンという軽くて柔らかい材の上ブレーシングがトップ下1本なので
1.剛性は高くない
2.ややぼやけた感じの音(グレードの低い弦のせいでもあります)
になっています。
1はこんな廉価品をそうそう長く使う人もいないでしょうから問題ないですし、
2も価格を考慮すれば無理からぬ所ですね。
他にもフレット端が削りっ放しで角が少し立っていたり(フィンガーボードの
角はフレットごと斜めに削ってあるのでスライド時に引っかかる事はありません)
と仕上げを省いた箇所が気になりますが、ピッチ精度が非常に高く無調整で
快適に弾く事ができました。微妙なチューニングがし易いギアペグである事も
一役買っています。
ポジションマークがありませんが側面のバインディング部にドットが打たれて
いるので、通常の物よりポジションを確認し易いと思います。
このように、価格による制約を受けてはいるものの要所はちゃんと押さえて
作られているので十分使用に耐えるウクレレであると思います。
よく『安ウクレレは初心者に向かない』と言われます。実際安い物はフレット
音痴だったり弦高が高過ぎて押さえにくかったりと、とてもこれからウクレレを
触る人に勧められたものではないのですがこのMK1なら(音質はともかく)候補に
挙げてもいいと思いました。
但し全てが同品質であるとは限らないので、ある程度の個体差を覚悟する必要は
あるでしょう。