なかしましほさん、三國万里子さんの姉妹お二人とものファンで著書を何冊か持っています。
想像していたサイズより見た目は小さく薄い本でしたが、内容は充実しており、統一感がありながらもバラエティに富んだ記事だったので楽しめました。
私がワクワクしたのはなかしましほさんがアレンジした「黒柳徹子さんのビスケットケーキ」(黒柳さんの原文のレシピも載ってます!)の記事と、姉妹お二人の故郷を訪れて、小さい頃のことからお二人が世間に知られるまでの様子が語られた記事です。
ビスケットケーキはとても簡単なのに作った満足感が得られそうな、どんな味なのか想像してしまう素敵なケーキ。お二人に関しての記事は、今まで知らなかったお二人自身のことが初めて(おそらく)語られており、熱心に読んでしまいました。お二人が育まれた土壌、姉妹の距離間ってこんな感じなんだ、という事が感じられたのと、特にお二人がまだ作家として世に知られる直前の姉妹の会話の部分は印象に残っています。三國さんがおっしゃられた言葉が、悲しいのでも冷たいのでもなく、スッと静かに、心に差し込んで来ました。
三國万里子さんの「うれしいセーター」「編み物修学旅行」で、三國さんご自身が書かれた文章がとても好きだったので、もっと三國万里子さんの文章が載ってれば最高だったなと思いました。