藤岡幹大さんの御冥福を心よりお祈りいたします。
生前、小さなスタジオでのギターセミナーに参加し、藤岡さんのプレイを超至近距離で見られた事、セミナーの後、少しお話しできた事、生涯の大切な思い出になりました。
日本の至宝とも言える、素晴らしいギタリスト、ミュージシャンでした。
アルバムについては、タイトルから推測して、デモ音源そのものかと思ってましたが、全くそうではなく、全曲素晴らしい曲ばかりでした。
一部聴きにくいと言う声もあるようですが、自身はそんな感じは全く受けませんでした。
変拍子の曲が多いせいもあるかもしれませんが、その変拍子を口ずさめるレベルまで聴き易く料理した、藤岡さんはじめバンドのメンバーの力量に感嘆するばかりです。
ゲストミュージシャンのプレイも素晴らしく、ピアノやホーンが入った事で、さらに素晴らしく、さらに聴き易くなっていると思います。
個人的には、ジェフベックの名作、ブロウバイブロウを現代的に、さらにパワーアップさせたようなアルバムだと感じました。
ブロウバイブロウのように、今後何年も何十年も、いや永遠に語り続けられ、聴き続けられる名作なり得ると思います。
すでに100回以上は全曲リピートしてますが、聴く度に新しい発見があり楽しめています。
特に、最後のバラードは、楽曲の素晴らしさはもとより、藤岡さんからのさよならのメッセージのような気がして、毎回目頭が熱くなります。
一人でも多くの人に聴いて欲しい、名作だと思います。