これまでワンオクの音楽を聴いてきたが、ここまで世界を意識したアルバムはなかった。タイトルもすべて英語。歌詞も95%は英語で洋楽を聴いている感覚にとらわれる。しかし時々聞こえる日本語の歌詞が心地よく聞こえるし、その意味を考えさせられる。
曲のジャンルが幅広く、今回はこんな曲を作ったのか、次はどんな曲だと1曲、1曲聴くのがとても楽しかった。
どの曲もすっとなじんでいき、1曲1曲聞き終えた後の爽快感はこれまでと変わらない。
従来の若さあふれるいい意味での荒さと疾走感を兼ね備えた日本ロックから完成度の高い芸術品に彼らの曲作りは変わった。昔のワンオクが消えていくさみしさもあるが、今回のアルバムで彼らは明確に世界を獲りに行く音楽を作る意思表示をした。これからも進化し続けるワンオクの音楽をずっと聴いていきたいし、応援していきたい。