2008年に「生まれ変わりの村1」が出た時はオーラの泉の全盛期であの世を語る霊能者も多く、書籍では「前世を記憶する子どもたち」「臨死体験』「死後体験」など、生まれ変わりや臨死や体外離脱などの本も出ていました。けれど、あの世についての証言が書かれてあるのは「生まれ変わりの村」だけでした。1~3巻まで1年に1冊ずつ出版され84人もの前世記憶者の証言が公開されています。今回の4巻は2008年から8年もの歳月をかけて中国だけでなく日本やイタリアの証言者が、あの世や前世記憶のキーについて詳細に語っています。関ケ原の合戦に参戦した石田三成の祐筆の前世をもつ女性の克明な合戦談は鳥肌ものです。多くの証言者が親から「人に言ってはダメ」と言われた中で、顔写真まで公開して証言してくれたのは著者への深い信頼を感じます。自殺しても死んだことに気づかず、崖から落ちてもかすり傷なく、死というもののないあの世は、これまでの宗教や精神世界で言われてきた情報とは全く違います。死んだことに気づかず、自分のお葬式を見て初めて気づくあの世。この世で悲しみにくれる間に、あの世では家族や家を探し回り、お腹がすくとおまんじゅうが支給され、お金を出せばケーキも食べられる。ワンピースや靴は自動支給され、あの世へ贈り物までできるという証言。著者自身「死んでみないとわかりません」「これは僕の仮説です」と、この世の物理法則を超えた証言からの数々の問題提起と仮説に理系の鋭い視点を感じます。もしもあの世で前世記憶を忘れるキーに出会ったら?あの世への準備は?あの世でどんな風に過ごすか?もしも生還できれば来世は?そんな自分の問題を超えて、あの世の解明さらに神の解明に挑む著者の問いに圧倒されます。4巻のすごさは、中国だけでなく日本やイタリアまで証言者が増えていること、ペットの生まれ変わりの克明な体験談、さらに無意識の世界や悟りとのつながり、運命の問題や六爻占術、すべてが生まれ変わりの村の世界とつながってくる展開は一気に読んでしまうほど刺激的で面白いです。最後に出てくる著者プロフィールがぶっとんでいて好奇心の塊のような著者が1番未知数です。情報募集も続いて更なる証言者も出てきそうでドキドキです。いつか自分が死んでいくあの世は生命あふれる世界が。死を恐怖からドキドキに変えてしまう証言、目からウロコがどさっと落ちます