賛否両論ある作品ですが、私はこれを見て、よりいっそう関ジャニ∞が好きになりました。
本編は、大倉くんの出す声・音・空気が足りないことが最初から最後までやはり寂しく悲しい。関ジャニ∞にとって、メンバー1人が1人が欠けてはならない存在であるとこんな形で実感することになろうとは・・・。
しかし、残りの6人がお客さんを楽しませようとがむしゃらにやり切る様は、とても彼ららしいものでした。
病院にいる大倉くんの不在をごまかすことなく、弄り、励まし、笑い、互いをカバーし合い、決してお涙頂戴にはせず、がむしゃらにステージを駆け回る。
私はこういう優しくて熱くておバカな彼らを好き人なったのだな、好きになってよかったな、と嬉しくなりました。
また、不測のトラブルに対してこのような熱量のあるライブができるのは、彼らが口パクや当て振りを良しとせず、不器用なりに「生」にこだわり続けてきた結果の一つであるとも思います。
ツアームービーも素晴らしかった。
彼らのパフォーマンスやサウンド、歌う歌詞に、ファンの言葉や表情が少しずつリンクしていく構成が美しい。
ファンの顔を映すべきではないというご意見も多いようですが、私は嬉しそうなお客さんたちの表情を見てとても素敵だと思いました。
若い女性だけでなく、男性や小さなお子さん、高齢の方、海外の方、みなさん本当に良い顔。
ライブというものはステージに立つ者のみが作り上げるのではなく、お客さんとの相互作用があってはじめて結実するものであると、改めて実感するシーンもありました。
本編、ツアームービー、ともに彼らの誠実さと熱量が伝わる映像作品になっています。関ジャニ∞ファンはもちろん、そうでない人にもぜひ観てほしいです。