年始から、悲しくて辛くて辛くて、これからどうしていっていいか、全く自分でわからない状態の中で、偶然この本を知りました。
読み終わっても、自分の悲しみは消えません。でも、読む前の自分とは、確実に違う自分になっているように感じました。
「涙は、必ずしも頬を伝うとは限らない」「悲しみを生きている人は、どんなところにもいる。年が改まり、世がそれを寿ぐなかでも独り、悲しむ人はいる」
最初の「はじめに」の章の、浮足だって自分から言葉が離れていく経験…、、、全てが、自分のことを言われているようでした。
「どうせ語っても誰にもわかりっこない」と感じていた自分の心の言葉にならない叫びに、ひとつずつ寄り添ってほぐしていってもらった気がしました。
そして、気づかぬうちにそっと寄り添っていてくれた身近な人の言葉が、改めて心に沁みました。
これからもきっと、何度も何度もこの本を開くと思います。そのたびにまた違った言葉が響いてくるはずだと思いました。