2023年12月6日読了
6篇の短篇集。面白かった。
全部、白綱島という瀬戸内海に浮かぶ架空の島が舞台。著者の出身地である因島がモデル。一個目のには島出身の作家が登場する。島という閉ざされた空間での因習とかが描かれたもの。でも、湊かなえだから、人が死ぬ。
1個目のを書いて、それで何か思って残りのを書いた感じだと思う。ばらばらに掲載されたものを集めたものだが、本人的には一つテーマに沿って書いたものであるらしく、全部初出時のタイトルには、頭に「望郷、」とつけられている。そして1個目のの初出時のタイトルは、「望郷、白綱島」(文庫の中のタイトルは、「みかんの花」)