ジェントル・ジャイアントの盤はあくまでこのプログレシリーズの中では、ルネッサンスとグリーン・スレイドと共にかなり知名度のあるアーティストに分類されると思う。 但し、再販数などが物語るように、各々の盤に名曲は存在しながらも、英国5大プログレと相違し、ソロでもある程度のセールスを記録できるほどの在席アーティストが皆無だったことやバンド自体で後世に語り継がれるようなブロックバスター的な代表作が見当たらないことからも、プログレの中ではマストアイテムといい難い。 加えて、この作品はアートワークがお世辞にも目を引くようなものでなく、発表も1977年という、次第次第に音楽シーンから難解なプログレ色が消えていった時期でもあるので、GGの中においても人気盤と位置付けている方もまずいないかと思う。
しかしながら、楽しみ方は人それぞれで、この転換期において、より分かりやすくキャッチ-なロック色に移行していったサウンドはファーストから追い続けているものとしてはなかなか興味深い。
純粋にプログレの匂いがプンプンする作品が好きという方は場合によっては忌み嫌われる対象になるやもしれないが、最低限GGが好きだという方には手元においてもらいたい盤であることは確かだ。
蛇足であるが、ジェントル・ジャイアントの盤はどうしてこうも再販・輸入盤でもボートラが無いのでしょうかね??? 余程、メンバーにこだわりがあるのか。。。 個人的に謎は未だに持ち続けている(笑)