父の急逝により町工場の社長になった諏訪貴子氏の半生記。いわば池井戸潤氏の世界であり、プロジェクトＸでもある。実際、ＮＨＫ名古屋がドラマ化し、名古屋出身の舘ひろしも出演したのだから、事実は小説より奇なりと、「私の秘密」の高橋圭三アナでも感じるだろう。ただ、読み物としては、若い女性社長がベテランの職人をどう説得して、ＩＴ技術を取り入れていったのか、そのあたりの具体的な話が欲しかった。

とにかくユニークな方です。これまで、それなりに色んな経営者の方々とお話をさせて頂いた経験がありますが、彼女みたいな方は良い意味ですごくレアだと思います。ネタバレなりますから内容の方はあえて伏せさせて頂きますが、将来経営者になられる若い経済人の方にはオススメの一冊です。読んでマイナスになることは無いと思います。読まれた後には、まず「自分は何で飯を食っていきたいのか」を存分に考えてみてください。自分のいる会社は何がセールスポイントで何がウィークポイントなのか、そのウィークポイントを改善する為に自分のすべき事は何なのか、そしてどのように内部を強くしていくのかを考えていく上で、いいヒントが得られるかもしれません。

テレビ放映後ＤＶＤ化された物を見て、原作を読みたくなり、入手させていただきました。

生い立ちと仕事の2部構成。 町工場の仕事内容が少し理解できた。 事業継承をお父さんの急死で、体当たりで頑張って行っている内容。 職場の友人数人にも面白かったので、読んでもらい感想を聞いた 「気持ちがポジティブだと大変な状況でも越えられるんだね。」 「時別な女性なのかもしれないけど、自分と変わらない子供の時代過ごしているんだね。親しみ感じる。」 「従業員を家族のように思っていて、温かみを感じる。一緒に働いてみたい。」

中小企業の製造業の人はぜひ読んでほしい。わかりやすくスラスラと読める。参考になる部分も多く、勉強になった