絶対的な上司として振る舞う先輩に耐え兼ねて職場を辞めたので、今後の人間関係の参考になるかと思い購入しました。結果、私には向かない本でした。「白黒付けずにグレーで納得しよう」など、参考になる面はあります。が、精神科医の本ゆえか、生活習慣病予備軍の生活を改めさせるようなニュアンスがあります。「あなたの考え方に問題の原因がある」と立て続けに指摘されて、優しさは感じられません。現在人間関係で深く傷付いている人には、傷に塩を塗られるような感じです。読みながら私はちょくちょく「感情的に」ムカッとしてしまいました(笑)。20代位の本当にカッとなりやすい人や、自分が上司の立場で、部下を怒鳴りがちでうまく行ってない人なら役に立ちそうです。ただ、このタイトルの本を選ぶ段階で、その人は自分が感情的すぎると反省している訳です。自分が正しいと思いこんで怒ってばかりの人は、自分を「感情的」なんて反省しないです。なのに著者は、読者を傲慢な人間と決めていて、タイトルと内容にズレがある気がします。この手の本は、店頭で内容を吟味してから購入した方がいいですね。