「漫画家・吾妻ひでおと西原理恵子、そして元アル中のコメンテーター・月乃光司による対談方式のアル中談義」 というのが一番わかりやすい説明か。
要は活字の本であって、商品紹介ページの詳細説明にあるような 「漫画」 はのっていない(「あとがき」 はあるのになぜか文字。 漫画化ふたりには 「あとがき漫画」 でも描いて貰えばいいのに。)。 「イラスト」 も各章の扉に1枚づつなので都合8枚(ふたりで4枚づつ。)でしかない。
内容的には、上記の3人がそれぞれにアルコール依存症(もしくはその家族)だった過去を振り返ったり、アルコール依存の現状を語ったりするわけだが、有り体に言って私はそういうことには興味がない。 西原と月乃にも全く興味がない。 唯一興味のある吾妻については、内容的に 「失踪日記」 とほぼ丸被りで目新しいことがない。 私にとっては全く要らない本だったな。
それに、協力者として参加の月乃光司。 章が進行するに従って徐々に発言が多くなり、終いには吾妻や西原より余計に喋っている始末。 サブなんだから少しは遠慮しろよ。
たった一つだけ参考になったのは、本書の趣旨とは全く別のひとつ。 「失踪日記」の続編、通称 「アル中病棟」 は執筆が完了し、この夏に出版予定との事である。