前半、ベビーロック糸取物語WaveJetの機種の扱いが事細かく書いてあります。パーツの説明、各ダイアル、レバーの説明、糸のかけ方、糸調子などなど、この機種を持っている人には役に立つ本だと思います。 後半部は作り方なんですけど、「はじめてのかんたんロックミシン」というタイトルの割には、パターンが複雑。特に「アシメトリートリーフーディ」なんて、布の裁断の段階で嫌になってしまいそう。写真ではモデルさんが上手に着こなしていますが、普通の人が着たらどうなの？って思うパターンばかりです...。 一番普通にみえる、シンプルラグランTシャツというのを作ってみましたが、襟はゆるゆる、袖はキツキツ、ゆったり着たくてLサイズで作ったのに、袖周りは140cmの子供用のTシャツ並みの細さでした。このTシャツ、天竺使ったら腕周りが窮屈だし、フライスだったら襟がびろーんとなるだろうし、生地も何が適切なのか...。本の写真でも襟の部分が外側に折れて倒れているので、すっきり美しく着こなせるようなTシャツではないと思います。襟のパターンの書き方も、２辺をわ裁ちするようになっていて、ゆがみやすいニットでこれはないなぁと思います。さらに襟を付けるときになめらかじゃないので縫いにくいし、この型紙の良いところが見つかりません。 作ってたのは１点だけで、★２つと低い評価で申し訳ないですが、正直、本に載っている他のパターンをもはや作る気になれません。ロックミシンの基本操作の本なら、他の書籍が断然オススメです。