この図鑑の良さは、日本に生息するトンボの全ての種が扱われている事、ハンドブックで野外での観察に役立つ事だろう。他にも、大判の有名なトンボ図鑑が有り、それも所蔵している。しかし、野外に持ち出すのは不可能だ。著者によって学名が異なる事は多いが、それでも、この図鑑の利用価値は高い。定められた標準和名と学名は別物、最新の系統分類を知っていれば、自ずから、正しい学名は導き出す事は可能だ。

他社の出版のチョウの見分け方について詳細に記した図鑑を持っていて、トンボについてもそういう図鑑を書店に出向いて探し回っていました。この度、楽天プックスで検索してみたところ、この本に目がとまりました。値段が高めなので迷っていましたが、本の厚さや内容を読んで期待して購入。買ってほんとによかったと思います。数々のイトトンボの生態について図入りで詳細に、しかも似ている種と比較して書いてあり、分かりやすかったです。実際にカメラでとらえた写真のものがどんな種類なのかも判別できるようになり、楽しみが増えました。もちろん、ヤンマ系とかアカネ系等とかに分類してあるので分かりやすいです。トンボって未成熟から成熟までの変化が大きいので、さらに詳しい図鑑が出ることを期待したいです。

日本に生息するトンボは殆ど網羅されているとの事。 絵も見やすくて雄雌の違いや似たような種類のトンボの見分け方などが丁寧に説明されており、 重宝しているようです。

娘たち（4才、2才）が虫採り大好き。なかでもトンボは種類が多くて、採ったトンボの名前がどうしても分かりませんでした。特にサナエトンボの仲間は、斑紋が似ているのですが、分別しやすさ、和名の由来、生息域、写真の多さなど、知られざるトンボの生態もわかり、もうトンボのことはこれ一冊で十分だなと思いました。